脳波振動のような、脳にやさしいトレーニングを心がけましょう

現代人は、現代社会特有の疾患を多数抱えているといわれていますが、
日々のトレーニングで、改善することができます。

現代人は、発達した文明を享受していますが、
現代型の生活パターンに原因がある、心身のさまざまな不具合に
悩まされるようになりました。

しかし、人体には無限の可能性があります。
人体の中でも、脳は身体と心の両方をつかさどる重要な器官ですが、
この脳を上手に使うことで、全身を活性化させることができます。
現代人に多い疾患を改善することも可能なのです。

李承憲氏の言葉にもあります。

「最近の医学は、身体と脳は分離しているという偏見から抜け出し、身体と脳は互いに影響し合っているということを明らかにしています。つまり、身体を鍛えることが、脳を鍛えるということにもなるということです」

これを実践できるのが、脳波振動です。

「特に脳波振動は、頭を軽く振るだけで、頭痛が消え、頭がすっきりしてくる効果があります」

李承憲氏の言葉通り、脳波振動は手軽に試せるトレーニングです。
脳にやさしいトレーニングを心がけましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳波振動』 講談社、2009年発行、167ページより引用

地球的規模で、平和の祈りを実践しましょう

人類の歴史は長い間、闘争の連続でした。

それでも最近は事情がものすごく変わりました。
かつては憎み合っていた国家の間でも、
交流を求める動きが広がっていますし、
現代は人類の歴史の中では、かつてないほど
地球的規模で強調する意識が高まっている時代になっています。

私たちはこれから、地球的規模で団結して、ともに平和の祈りをささげ、
平和の恒久的な実現のために、協力し合っていくことが望ましいでしょう。

李承憲氏の言葉にもあります。

「全人類がささいな制約を乗り越えられますように
そして私たち全人類は一つであり
みな地球に生まれて地球に住むものであり
インド人や韓国人やアメリカ人である前に
すべて地球の人間であることを悟ることができますように」

李承憲氏の言葉の通り、ひとりひとりが協力して、
団体や国の垣根を超えて平和の祈りを実践し、
人類愛・地球愛を広めていきましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著 :『悟りの哲学』 ビジネス社出版、年発行、182ページより引用

瞑想を通じて、地球と交流しましょう

自然を感じながら生きてくことは、心も身体も健康にする上で
とても大切です。

忙しく生活していると、自然を感じとることも忘れてしまいますが、
忙しいからこそ、自然を感じとって、心と身体を
自然のエネルギーでいっぱいに満たす必要があります。
母なる地球を身体で感じとりましょう。

難しいことではありません。
瞑想法を通じて、自然のエネルギーを感じとることができます。

セドナ瞑想を通じて自然パワーとの触れ合いを続けている
李承憲氏が、自然のエネルギーを感じと瞑想法を教えてくれます。

「目を閉じて、あなたの前に樹木があると想像してみてください。大きくて健康な樹木です。その樹木が吐き出す酸素は呼吸とともに私たちの身体の中に入ってきて、私たちが吐き出すエネルギーは樹木の中に還っていきます」

樹木は地球に根付いていますから、地球から樹木へ、樹木から私たちへ、
そして再び地球へと、エネルギーが循環していくのです。

李承憲氏は、セドナ瞑想を通じて教えてくれる通りに、
地球からエネルギーを受け取りながら、地球との交流をはかりましょう。
一指 李承憲(イルチ・イ スンホン)著 『セドナの夢』 三五館出版、2011年発行、80ページより引用

悟りの達人になりましょう

悟りとは、なんでしょう?

「悟りとは、特別な人だけが到達できる特殊な意識の状態ではない。悟りとはもはや、この時代の常識にならなければならない。平凡な人々の悟り、これだけが地球と人類に希望を与える唯一の方向性である」
(一指 李承憲(イルチ・イ スンホン)著 『悟りの哲学』 ビジネス社、2006年発行、175ページより引用)

悟りとは、決して難しいことではありません。
悟りとは、誰でもできることです。
悟りとは、特別な限られた人だけしかできないことではありません。

悟りとは、世界に希望を与えるために平和に満ちた社会をつくろうと自覚することです。
今までの世界は、お互いに対立しあってきましたが、
世界の国々が協力していく上でも、悟りを実践していくことが
求められています。
世界の多くの人々が悟りの達人になれば、
平和に満ちた世界を一緒に築いていくことができるのです。
李承憲氏が悟りの実践を語るのはこのためです。

脳教育で、平和な脳と平和な世界を手に入れましょう

人間は、脳を使ってすべての判断を下しています。
そのため、脳はいつでも
健康な状態に保っておくことが必要です。

脳教育の目的は、自分の脳がどのような状態なのかを確かめて、
正しい状態にすることです。
脳教育によって、脳が情報に支配されないようにすることができます。
私たちは押し寄せる情報に脳を支配されてしまうことなく、
協力して平和な世界をつくっていくことができるようになるのです。

李承憲氏は、語っています。

「脳教育において最も重要視されるのは、脳の情報検索機能と情報処理機能です」

必要な情報を選び出す能力と、不要な情報を濾過することで
平和的で健康な情報につくり変えて行く能力を高めることができます。

李承憲氏の提唱する脳教育によって、
健康で平和な脳を手に入れて、健康で平和な世界を一緒につくっていきましょう。

一指 李承憲 著 『セドナの夢』 三五館出版、2011年発行、118ページより引用

花や石ころとの一体感を取り戻すために

せわしない日常を送っていると、目の前の雑事にばかり気を取られてしまう、と思う。
もともとは、生きていて何かの目的を持っていたはずだと思う。
誰でもそうだったんだと思う。

でも、忙しいから、つい目の前の雑事に気を取られてしまう。
目的は? 忙しいから、それが終わったら取り組むことにする。
でも、目の前の用件が何かひとつ終わったら、どうなる? 
終わったばかりの用件に関係して、また違う用件があったことに気づいて、
またそれが終わったら、大事な目的に取り組むことにする。
それがやっと終わったら? また何か―。

そんな繰り返しの中で、やっと思った。何か忘れてないかと。
鳥の声を聴いてもただの声だとしか思わなくなっていた。
でも、ただの声ではない。鳥が生きている、生命に満ちている証だと。

鳥の声を鳥の声としか感じなくなっていた自分に、やっと気づいて愕然とする。
目と耳を開けば、周りにある花や石ころとの関係にも気がつくのだと。

「生命を感じとれる感覚が甦れば、つま先に引っかかる石ころさえ愛らしく、
乾いた地面に転がる木の葉の一枚とてぞんざいにできません」

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著 『セドナの夢』 87ページより引用

「地球愛」という言葉の真意

私は地球という星で暮らしています。あなたもそうです。私たちは地球人です。いま、声に出して言ってみてください。
「私は地球人だ」

どんなお気持ちですか?
”自分の故郷“を思うときの気持ちと同じように”自分の星“という気持ちになりましたか?この短い宣言の中に含まれた無限の愛と誇りと責任感が感じとれましたか?

多くの人は「地球を愛している」と言います。しかし、地球を愛しているという言葉の本当の意味は何でしょうか?

家族や国を愛することが単に自分の家や国土を愛するという意味ではないように、地球を愛しているということは単に地球環境を保護すると言う意味ではありません。

地球を愛することは、地球を一つの共同体と認識し、私たちが家族の一員として家庭を守り、良識ある市民としてその役割を果たすように、地球人として誇りを感じ、地球共同体に対する自分の責任と役割を全うし、そのことに生きがいと幸せを感じることを意味します。

私たちは互いに対立し競争するために地球にやってきたのではありません。平和な地球村をつくるためにやってきたのです。地球問題を解決する主体は地球そのものでも月でもなく、太陽でもなく、他の生物種でもありません。

人間が問題をこしらえた主体ですから、問題を解決する主体も、まさに私たちなのです。人間を愛し地球を愛する覚醒した地球人、地球人であると自己認識した人間だけが、その役割を果たせます。
「私は地球人だ」という自覚を持った人は、これまで自分のアイデンディティを形成してきた民族、宗教、思想、文化の限界を乗り越えることができます。地球という中心位置から見れば、そのすべては人為的で一時的な区分であることが分かるので、そうした区分がつくりだす対立と葛藤を乗り越えられるのです。

そのときようやく私たちは、こちらとあちら、天と地、精神と物質、神と人間など、二元的に分離された世界の中で、分裂した状態で存在するしかない欠片としてではなく、両極に分かれて対立する世界に水のごとく滲みこんで調和を導きだす創造的な主体となります。
「地球の平和を成し遂げられる地球上の唯一の主体は人間しかおらず、自分はすなわちその主人公だ」とする、地球の保護者であり治癒者としての使命を自覚した人になれるのです。

一指李承憲(イルチ・イ スンホン)著  『セドナの夢』 三五館出版、2011年発行、39ページより引用

疲れている脳をウォーキングで目覚めさせる

体で営まれている様々な作用の中で、脳に絶大な影響を及ぼしているのは、ずばり呼吸です。脳が活動するとき、酸素が必ず必要だからです。脳は呼吸や心臓の拍動はもちろん、運動や思考など、人間のあらゆる活動をつかさどっています。重さは体重の二パーセントに過ぎませんが、体の中でもっともエネルギーをたくさん使っている部位でもあります。

脳は心臓から送り出される血液の十五パーセントを消費し、活動しないで休んでいるだけでも、呼吸を通じて入ってくる酸素の約二十五パーセントを消費します。つまり、脳に酸素をスムーズに供給するためには、血液循環をよくしなければなりません。脳に十五秒ほど血液が供給されないだけでも、人は意識不明の状態に陥り、四分間供給が中断されると、脳細胞は取り返しがつかないほどの損傷を受けてしまいます。

あくびが出たり、頭がすっきりしない感じがするときは、脳細胞が活性化していない状態です。こういう状態が続くと、集中力が落ち、やる気も失せ、意識までもが膿漏となってきます。

では、疲れている脳をどうすれば目覚めさせることができるのでしょうか?

まず、脳に充分に酸素が供給されなければなりません。また、脳に充分に酸素が供給されるためには、血液循環がスムーズに行われなければなりません。血液循環をよくするためには、心臓がその機能を充分に果たしていれば問題ないと思いがちですが、心臓は自分の意思で動かせるものではありません。しかし、第二の心臓だと言われている足は、自分の意思で動かすことができます。ですから、足を動かし鍛え、心臓の働きを助けることで、全身の血液循環がスムーズになり、酸素の供給をよくし、つま先から頭のてっぺんまで健康を維持することができるのです。

人類が歩き出したことから生じたもっとも大きな意義は何でしょうか。それは文明の発達をもたらしたことです。唯一、人間だけが両足で大地を踏み、頭のてっぺんに空をのせて歩いています。動物と一番大きく区分される直立歩行により、人間は脳の容積を限りなく増やすことができました。

四つ足で歩く犬の脳は、どんなに月日が経っても変わりません。しかし、四百万年前に二本足で歩き始めた人間は、四百グラムだった脳を千四百グラムにまで進化させることができました。自分の体重をつま先において歩く直立歩行により、同時に両手を使うことができるようになり、脳を飛躍的に発達させることができたのです。

歩くために、一歩ずつ足を運ぶことは、単純な動作に過ぎませんが、その短い時間の間にも脳は実に複雑で驚くべきことを行っているのです。また、ウォーキングは表向きには確かに身体的な活動ではありますが、実際には精神的なトレーニング効果に優れた活動です。ウォーキングを通して、体が健康になることはもちろん、精神的な活力を維持できるということが、また違う魅力です。

じっと座っているときより歩いているときの方が、創意的で創造的なアイディアもよく浮かんできます。知能検査でもじっと座って生活している人より、ウォーキングなどの有酸素運動をしている人たちの方が、よりよい結果を出しているのが明らかになりました。

労働科学では、一定の時間ごとに五分ほど休憩を取ると、業務能率の低下が防げると言っています。仕事を始めたばかりのときは、体の感覚器官が興奮しながら、脳に迅速に情報を伝達します。しかし、同じ作業がずっと続けられると、感覚器官は全く興奮しなくなり、脳に送る電気信号も弱くなってきます。結局、新しい情報をもらっていない脳は、身体の各部に適切な命令を下すことができなくなり、仕事の能率が落ち、ミスが多くなるのです。

脳を上手に使いたいのであれば、やらなければならないことが山ほど溜まっていても、五十分が過ぎたら、席から立ち上がり、五分でも歩いたほうがよいのです。長時間座ったまま、モニターだけを見ていたならば、目がかすんでくるのはもちろん、肩や背中や腰まで痛くなってくるはずです。尻に錘をつけ、何時間もじっと座っていることほど、私たちの脳に圧迫を加えるものはありません。脳を上手に使いたいのであれば、一生懸命手足を動かし、エネルギーがスムーズに流れる体作りをしなければなりません。エネルギーが流れるようにすると、お風呂に入ったり、歯を磨いたりするのと同じように、脳が爽やかになり、稼働率が高まってきます。

一指李承憲(イルチ・イ スンホン)著  『ジャンセンウォーキング』 講談社出版、2008年発行、141ページより引用

十年は若返る李承憲氏の健康歩行法

歩く姿勢を見れば、その人の健康状態がわかります。

体の弱い人や健康状態のよくない人は、ほぼ外股で歩きます。一名*ヤンバン(両班)歩きとも言われる外股歩きはエネルギーがスースーと漏れる歩き方です。つま先を外側に開いた状態で歩くので、自然にかかとに体の重心がのせられ、腰に力が入るようになります。この姿勢で長く歩くと、股関節が歪み、椎間板ヘルニアか腰痛で筋肉や骨に無理をきたし、体形が変形するようになります。

また、エネルギーの通り道である経絡が詰まってしまうため、血液循環を始め、脳脊髄液の流れがスムーズに流れなくなります。この状態で長く歩けば歩くほど、頭は重くなり、疲れてきます。また、足に痛みを感じたり、ひどい場合には足にけいれんが起こったりもします。

それなら、最も理想的な歩き方は何でしょうか。大体、気力が充満している人は、両足のつま先を数字の11の形にそろえ、両膝が軽く擦れるように歩きます。つま先をそろえると、足と下腹部の丹田に力が入り、背中もまっすぐに伸びるようになります。脊椎が正しくなると、人体のエネルギーと血液の循環が円滑に行われ、消化や排泄能力が向上し、脳脊髄液の流れが良くなり、頭がさえてきて、頭の回転も速くなります。

仙道トレーニングを始めとする丹無道、合気道、テコンドーなどを、長い間鍛錬してきた上級者たちは、普段歩くときもエネルギーが分散しないよう、気をつけながら歩きます。つま先をそろえて、数字の11の形でまっすぐ足を踏み出すのです。「数字の11歩き」は人体に流れている気の流れをつかさどる歩き方で、ジャンセンウォーキングのもっとも基本となる歩き方です。数字の11歩きが習慣になると、膝が丈夫になり、足に力がつくだけでなく、日常生活でもあまり疲れを感じなくなります。また、正しい姿勢で歩くので、全身の動きに無理がなく、血液循環がスムーズになり、体がますます軽くなって、歩くことにも自信が出てきます。

正しい歩き方は人を美しく元気にさせます。自己管理を徹底的に行った人は、七十歳になっても背筋がピンと伸びており、歩く姿勢も整っています。実際の年齢より若く見える人、年を取っても情熱と覇気にあふれている人は、言うまでもなく皆が数字の11歩きで歩いています。数字の11歩きで、尾てい骨を少しまるめれば、命門のツボ(へそから腰の後方へまっすぐのばしたところ)が中に入ることにより、立った姿勢はもちろん座っている姿勢までも垂直になり、しゃんと伸びます。腰がまっすぐ伸びていれば、腎臓の精気が充満し、疲れを感じず元気旺盛に活動することができます。

これからは、足をきちんと数字の11の形にし、ゆっくり歩いてみてください。歩くときは、自分の歩き方にだけ集中します。数字の11の形につま先を揃えるだけで、足と下腹部の丹田に、力が入ってくるのを感じることができます。しゃんとして歩けば、歩くたびにエネルギーが蓄積され、健康になるのはもちろん老化を防ぐこともできます。仕事中に疲れて力が出ないとき、ひどい頭痛のとき、初期の関節炎のとき、こういうときはつま先を数字の11の形に揃えて、湧泉と足の指をぎゅうぎゅう押しながら歩いてみてください。特別に薬を飲まなくても、症状が大幅に好転することを実感することができます。

*ヤンバン-高麗・朝鮮時代の支配階層。朝会のとき、南向きに座っている国王を中心に、文班は東側に、武班は西側に立っていたが、この二つの班列のことを両班と言う。

一指 李承憲(イルチ・イ スンホン)著  『ジャンセンウォーキング』 講談社出版、2008年発行、112ページより引用

脳教育-脳を信じる教育法

「脳教育」には、脳を全面的に信頼するという前提があります。

脳はすべての答えを知っており、脳に任せておけば「脳みずからが答えを見つける」ということを理解するのです。

私はこれからの学校教育も、脳のオペレーティングシステムに合わせて変えなければならないと考えています。脳のオペレーティングのメカニズムを考慮した新たな教育法が必要です。

今までの教育は、三つの次元で行われていました。行動の教育、思考の教育、感情の教育がそれです。しかし、子供たちに内面からの変化、すなわち根本的な変化をもたらすためには、情報の教育が必要なのです。

行動・思考・感情の教育から情報の教育へ

例えば、学校で子供たちが喧嘩をしたとします。このとき、先生が最初にとる方法は、規律を正す教育です。

「喧嘩は良くありません。お互いに謝って、仲良くしなさいね」と、行動の良し悪しを教える教育です。もちろん、これも必要です。しかし、根本的な教育ではありません。

これよりさらにレベルアップした教育が、思考の教育です。先生はこのように言い聞かせます。

「友達を殴ったとき、その友達はどれほど痛かったと思う?あなたも友達から殴られたとき痛かったでしょう?あなたが望んでいることは何かな?どうすれば、みんなが幸せになれると思う?」と質問しながら、子供がみずから正しい考え方を選択するように誘導する教育です。

しかし、これにも限界があります。なぜなら、子供は自分の中から込み上げてくる感情をコントロールできないからです。また、怒りを強く感じる子供は、いくら正しい価値観を持っていても、自分をコントロールするのは難しいでしょう。

このような問題を解決するために、私は「脳教育」として、さまざまな脳の浄化方法を通じて感情をコントロールする教育をしてきました。子供の扁桃体にある「怒り」という感情を浄化し、エネルギーの状態をきれいにすると、子供はみずからポジティブな考えを持つようになります。これは今までの教育法に比べて、かなり進んだ教育法だと言えます。

感情は、過去の情報の蓄積によって習慣化しています。似たような状況になるたび噴き出してしまうのです。習慣となったパターンは、なかなか変えられません。しかし、まったく変えられないわけではありません。ただ、時間が少し長くかかるだけです。

脳教育では、習慣化した感情のパターンを変える方法として「脳波振動」を指導しています。脳波振動を体験した子供たちは、頭がすっきりして、足取りが軽くなると言います。

脳を全面的に信頼する

このような教育法の根底には、脳を全面的に信頼するという前提があります。

脳はすべての答えを知っており、脳に任せておけば「脳みずからが答えを見つける」ということを認めるのです。

あなたがやるべきことは、脳を大切にし、脳が本来持っている能力を発揮できるように、脳のコンディションを整えることです。

脳波振動を通じて、脳のオペレーションシステムが正常になれば、以前はよく見えなかった問題点が、鮮明に見えてきます。

何が問題なのかがはっきり見えてくるので、答えもすぐに導き出せます。この状態で、多くの人々が自分の問題を解決し、自分の価値に改めて気づきます。また、人生の目標を見つけ、それを実現できるパワーを得るようになります。

あなたに何か問題があるとき、脳波を調節できると言うことを忘れないでください。

答えは、常にあなたの脳の中にあります。

一指李承憲(イルチ・イ スンホン)著  『脳波振動』 講談社出版、2009年発行、107ページより引用