私たちはいつも「人に認められたい」と思っています。子供のときは両親に愛されるように立ち振る舞います。学校では先生に褒められるために一生懸命勉強します。大人になると、会社の優秀な人材として認められるために努力します。結婚したら良き伴侶として、子供たちからは良き親として認められようと毎日汗を流します。SNSにアップした近況や写真に対する「いいね!」の数だけ、私たちの自尊心が高まります。こうした「認められたい」という気持ちは、一種の名誉欲だといえます。
他の人から認められ愛されるために必死に努力するのに、自らを認め愛することは疎かになりがちです。いくら人から認められても、自らを認められなければその人は不幸な人だといえます。誰かに認められたり成功を通して得るエネルギーだけでは、胸の虚しさをいくら埋めようとしても絶対に埋まらないからです。自分を認め、愛するときにはじめて永遠のエネルギーの源があなたの中であふれます。自分を認めることで感じられる喜びは、人に認められて感じる喜びとは比べられないほど大きいです。
自分自身を認め愛するためには、自分の本当の存在価値が何なのかを見つける必要があります。真の存在価値は、他人と競争して達成できるものではなく、自分の人生だけが発揮できる絶対的な価値です。その価値は、私たちの胸の中にある魂のエネルギーを成長させ続け、根源的な満足と喜びをもたらしてくれます。
ゆっくり両手を胸に当ててみましょう。そして自分自身にこのように話かけてみてください。「私には私がいる。私にはいつでも私を見守ってくれる私がいる。どんなことがあっても私の味方になってくれる私、それは私の魂で、真我だ」。心を込めて話しかけると、魂のエネルギー、生命のエネルギーが生き返るのが感じられるでしょう。