セドナの夢
-「地球愛」を育てる生き方
大地のパワーで心身を健康にする理論と実践法
30年来、著者の話していることは一貫している。それは、「人間愛、地球愛の志に同意して参加する地球人が1億人いれば、この地球には希望がある」ということだ。
この本でも、地球を中心価値にすえたときだけ、あらゆる宗教と政治と民族と人種の葛藤は解決できるだろう、と述べている。そのために必要なのは、地球を感覚的に感じること。地球の心と人間の心が交流すること。地球をひとつの生命体と捉えて接し、その生命体に宿るエネルギーと魂を感じとること。その具体的な方法として、地球との交流法、呼吸法、脳のマッサージ法、瞑想法などが紹介されている。
人類と地球の問題を一気に解決できる処方箋があるわけではなく、人間の意識が進歩し、物質文明から精神文明へと転換することが必要だ。新たな人類の文明は右脳から始まり、左脳を通じて完成されるが、その転換はもう始まっている。
地球を中心的な価値と捉えて暮らしていくこととはどんなことかを、人生を通じて示すことによって文明転換の方向性を提示すること、これが著者の取り組んでいる実践である。