脳教育で、平和な脳と平和な世界を手に入れましょう

人間は、脳を使ってすべての判断を下しています。
そのため、脳はいつでも
健康な状態に保っておくことが必要です。

脳教育の目的は、自分の脳がどのような状態なのかを確かめて、
正しい状態にすることです。
脳教育によって、脳が情報に支配されないようにすることができます。
私たちは押し寄せる情報に脳を支配されてしまうことなく、
協力して平和な世界をつくっていくことができるようになるのです。

李承憲氏は、語っています。

「脳教育において最も重要視されるのは、脳の情報検索機能と情報処理機能です」

必要な情報を選び出す能力と、不要な情報を濾過することで
平和的で健康な情報につくり変えて行く能力を高めることができます。

李承憲氏の提唱する脳教育によって、
健康で平和な脳を手に入れて、健康で平和な世界を一緒につくっていきましょう。

一指 李承憲 著 『セドナの夢』 三五館出版、2011年発行、118ページより引用

花や石ころとの一体感を取り戻すために

せわしない日常を送っていると、目の前の雑事にばかり気を取られてしまう、と思う。
もともとは、生きていて何かの目的を持っていたはずだと思う。
誰でもそうだったんだと思う。

でも、忙しいから、つい目の前の雑事に気を取られてしまう。
目的は? 忙しいから、それが終わったら取り組むことにする。
でも、目の前の用件が何かひとつ終わったら、どうなる? 
終わったばかりの用件に関係して、また違う用件があったことに気づいて、
またそれが終わったら、大事な目的に取り組むことにする。
それがやっと終わったら? また何か―。

そんな繰り返しの中で、やっと思った。何か忘れてないかと。
鳥の声を聴いてもただの声だとしか思わなくなっていた。
でも、ただの声ではない。鳥が生きている、生命に満ちている証だと。

鳥の声を鳥の声としか感じなくなっていた自分に、やっと気づいて愕然とする。
目と耳を開けば、周りにある花や石ころとの関係にも気がつくのだと。

「生命を感じとれる感覚が甦れば、つま先に引っかかる石ころさえ愛らしく、
乾いた地面に転がる木の葉の一枚とてぞんざいにできません」

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著 『セドナの夢』 87ページより引用