正しい情報を選び、間違った情報を変えていきましょう

「私たちは情報の生産者であり、流通者であり、消費者です。私たちは情報の主です。健康でない情報を浄化し、健康な情報を選択する権利が私たちにはあります。間違った情報によって引き起こされた問題を解決できるのは、正しい情報だけです。情報が情報を変えるのです」

李承憲氏が『セドナの夢』の中で、情報をどう捉えるべきなのかを説明し、
情報をコントロールしていくことを推奨しています。

健康でない情報をいったん受け入れてしまうと、そこから解放されるのは
簡単にはいかないこともあります。
しかし、正しくない情報があればそれを浄化していくこともできます。

李承憲氏が『セドナの夢』で書いていることを参考にして、
正しい情報を選び抜いて、あらゆる問題を解決していきましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『セドナの夢』 三五館、2011年発行、114ページより引用

脳教育が求められる時代になっています

「脳の潜在能力を覚醒させ、人類全体の生(人生そのものや、生きるということ)の質を向上させるにはどんな方法があるのか、これこそ21世紀の科学が研究し進んでいくべき方向である」

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 
ビジネス社、2006年発行、99ページより引用

これは、脳の潜在能力を活用することがこれからの時代に必要になると
説明している李承憲氏の言葉です。

その言葉にうなずく人は、
脳トレーニングが静かなブームになっている昨今では少なくないでしょう。
もっとも、脳トレーニングも目的をよく理解して行う必要があります。
ただ特定の能力(たとえば、暗記力や学習能力など)を鍛えることではないのです。

脳にもともと備わっている能力を引き出すことに加えて、
脳が不要な情報に支配されないように、誤った方向に向かわないように、
正しい情報判断能力を脳が発揮できるようにすることが肝心です。
そして、脳教育にふさわしい内容を実践することは、誰でもやればできることなのです。

李承憲氏も語っているように、21世紀の脳の研究は人類全体の将来を左右するものです。
ひとりひとりが脳教育を取り入れて、脳の使い方をよく知ることが大切ですね。

情報を主体的に選べるようになりましょう

「自分が情報の主体だという選択と決心をし、それを実際に行動に移す。
そのとき私たちは、情報から自由になれる」

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 講談社、2006年発行、98ページより引用

これは、情報を主体的に管理することの大切さについて李承憲氏が語った言葉です。

せわしない現代に生きる私たちは、ともすれば流れ込んでくる情報に左右されがちです。
多くの人々は、自分の持っている情報に支配されながら生きています。
運よく良い情報にあたれば人生がうまくいきますが、
悪い情報が入れば無気力になってしまうこともあります。
情報の持つ力によって、私たちはうれしくて笑ったり、後悔の涙を流したりするのです。

情報に支配されるのではなく、情報の流れを調節して、人生を主体的に過ごしましょう。

情報を的確に判断する方法を身につけましょう

情報を送り届けるツールが年々便利になっています。
新しい情報ツールが出たときは使いこなせるようになることも大事ですが、
もうひとつ大事なことがあります。
そのツールや、それを通じて届けられる情報に支配されないことです。
情報の洪水に押し流されず、情報を選択することが大事です。
しかしこれは決して難しいことではありません。
情報の扱い方を悟り、的確に処理する能力を身につけることは誰でもできるのです。

李承憲氏が情報について次のように語っています。

「膨大な情報の海で生きていく現代人は、今までのどんな時代よりも多様な情報を処理し、
判断する能力を要求されている。しかし、最も信頼でき、
価値のある情報は、直接『体』で体験して得た情報なのである」

李承憲氏も語っていますが、自身の経験を通して得た情報に勝る情報はありません。
そのことを悟り、毎日飛び込んでくる情報に対してどう接するべきかを悟れば、
これからの時代でも迷わずに生きて行くことができます。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 講談社、2006年発行、95ページより引用

悟りは特別なことではなく、誰でもできます

人は誰しも、夢や希望を抱いてこの世に生まれてきます。
成長するにつれて、不安にさいなまれる時期を一度は迎えますが、
誰でも経験することで、意識しすぎる必要はありません。
ただ最近は、強い不安にさいなまれ、
「自分はダメかもしれない」といった不安を抱える人も目立つかもしれません。

しかし、特別な人だけがこれからの時代を生き抜いていけるわけではありません。
特別な能力や知識を持っていない、一般の私たちでも、じゅうぶんに
これからの時代を生き抜いていけるのです。
その手掛かりを、李承憲氏が教えてくれています。

「誰でも悟ることができる。ただ、選べばいいのだ。悟りは、あなたに大きな自己犠牲を強要したりしない。
自分の大いなる魂に頼れば、悟りと現実の両方を得ることができる」

悟りとは、私たちの中にある知恵を取り戻すことでもあります。
本来の自分を取り戻すだけでよいのです。

李承憲氏は、悟ることで進むべき道の手掛かりを得られると
教えてくれているのです。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 ビジネス社出版、2006年発行、170ページより引用

脳教育で、平和な脳と平和な世界を手に入れましょう

人間は、脳を使ってすべての判断を下しています。
そのため、脳はいつでも
健康な状態に保っておくことが必要です。

脳教育の目的は、自分の脳がどのような状態なのかを確かめて、
正しい状態にすることです。
脳教育によって、脳が情報に支配されないようにすることができます。
私たちは押し寄せる情報に脳を支配されてしまうことなく、
協力して平和な世界をつくっていくことができるようになるのです。

李承憲氏は、語っています。

「脳教育において最も重要視されるのは、脳の情報検索機能と情報処理機能です」

必要な情報を選び出す能力と、不要な情報を濾過することで
平和的で健康な情報につくり変えて行く能力を高めることができます。

李承憲氏の提唱する脳教育によって、
健康で平和な脳を手に入れて、健康で平和な世界を一緒につくっていきましょう。

一指 李承憲 著 『セドナの夢』 三五館出版、2011年発行、118ページより引用

疲れている脳をウォーキングで目覚めさせる

体で営まれている様々な作用の中で、脳に絶大な影響を及ぼしているのは、ずばり呼吸です。脳が活動するとき、酸素が必ず必要だからです。脳は呼吸や心臓の拍動はもちろん、運動や思考など、人間のあらゆる活動をつかさどっています。重さは体重の二パーセントに過ぎませんが、体の中でもっともエネルギーをたくさん使っている部位でもあります。

脳は心臓から送り出される血液の十五パーセントを消費し、活動しないで休んでいるだけでも、呼吸を通じて入ってくる酸素の約二十五パーセントを消費します。つまり、脳に酸素をスムーズに供給するためには、血液循環をよくしなければなりません。脳に十五秒ほど血液が供給されないだけでも、人は意識不明の状態に陥り、四分間供給が中断されると、脳細胞は取り返しがつかないほどの損傷を受けてしまいます。

あくびが出たり、頭がすっきりしない感じがするときは、脳細胞が活性化していない状態です。こういう状態が続くと、集中力が落ち、やる気も失せ、意識までもが膿漏となってきます。

では、疲れている脳をどうすれば目覚めさせることができるのでしょうか?

まず、脳に充分に酸素が供給されなければなりません。また、脳に充分に酸素が供給されるためには、血液循環がスムーズに行われなければなりません。血液循環をよくするためには、心臓がその機能を充分に果たしていれば問題ないと思いがちですが、心臓は自分の意思で動かせるものではありません。しかし、第二の心臓だと言われている足は、自分の意思で動かすことができます。ですから、足を動かし鍛え、心臓の働きを助けることで、全身の血液循環がスムーズになり、酸素の供給をよくし、つま先から頭のてっぺんまで健康を維持することができるのです。

人類が歩き出したことから生じたもっとも大きな意義は何でしょうか。それは文明の発達をもたらしたことです。唯一、人間だけが両足で大地を踏み、頭のてっぺんに空をのせて歩いています。動物と一番大きく区分される直立歩行により、人間は脳の容積を限りなく増やすことができました。

四つ足で歩く犬の脳は、どんなに月日が経っても変わりません。しかし、四百万年前に二本足で歩き始めた人間は、四百グラムだった脳を千四百グラムにまで進化させることができました。自分の体重をつま先において歩く直立歩行により、同時に両手を使うことができるようになり、脳を飛躍的に発達させることができたのです。

歩くために、一歩ずつ足を運ぶことは、単純な動作に過ぎませんが、その短い時間の間にも脳は実に複雑で驚くべきことを行っているのです。また、ウォーキングは表向きには確かに身体的な活動ではありますが、実際には精神的なトレーニング効果に優れた活動です。ウォーキングを通して、体が健康になることはもちろん、精神的な活力を維持できるということが、また違う魅力です。

じっと座っているときより歩いているときの方が、創意的で創造的なアイディアもよく浮かんできます。知能検査でもじっと座って生活している人より、ウォーキングなどの有酸素運動をしている人たちの方が、よりよい結果を出しているのが明らかになりました。

労働科学では、一定の時間ごとに五分ほど休憩を取ると、業務能率の低下が防げると言っています。仕事を始めたばかりのときは、体の感覚器官が興奮しながら、脳に迅速に情報を伝達します。しかし、同じ作業がずっと続けられると、感覚器官は全く興奮しなくなり、脳に送る電気信号も弱くなってきます。結局、新しい情報をもらっていない脳は、身体の各部に適切な命令を下すことができなくなり、仕事の能率が落ち、ミスが多くなるのです。

脳を上手に使いたいのであれば、やらなければならないことが山ほど溜まっていても、五十分が過ぎたら、席から立ち上がり、五分でも歩いたほうがよいのです。長時間座ったまま、モニターだけを見ていたならば、目がかすんでくるのはもちろん、肩や背中や腰まで痛くなってくるはずです。尻に錘をつけ、何時間もじっと座っていることほど、私たちの脳に圧迫を加えるものはありません。脳を上手に使いたいのであれば、一生懸命手足を動かし、エネルギーがスムーズに流れる体作りをしなければなりません。エネルギーが流れるようにすると、お風呂に入ったり、歯を磨いたりするのと同じように、脳が爽やかになり、稼働率が高まってきます。

一指李承憲(イルチ・イ スンホン)著  『ジャンセンウォーキング』 講談社出版、2008年発行、141ページより引用

脳トレーニング-悟りのプロセス

悟りには二つのプロセスがある。

その一つは、悟ろうという自分の「選択」である。悟りとは苦行を通してのみ得られるものではない。私自身も一時誰にも劣らないほどの辛い修練をして、つまり苦行を通して悟りに至ろうとしたことがある。しかし、それは私が悟ることの本質を知らなかったときのことだ。私は自分の歩んだ道をモデルとして掲げたくはない。

私が得た真の悟りとは、「世の中に悟ることは何もない」と分かったことである。私はすでにいつも悟りのなかにいた。私にはすべてが与えられていたし、ありのままの自分を受け入れるのが至上の悟りであった。結局のところ、悟りとはまったく常識的なことであったのだ。

悟りとは、自分自身をとりまくあらゆる生命体に、喜びと益をもたす生き方を選ぶこと。それは、とても単純な選択である。では、どうしたら他の人々や生命体のためになれるのだろうか。

そう、私たちはすでにその返答を知っている。「隣人のためにする」ことの意味を私たちは知っているのだ。他人に心を配り愛することが何であるかも知っているのである。ただ実践せずにいるだけだ。人は善良なエネルギーを持っている。誰もこの事実を否定できない。「真の自我」を受け入れ、真の愛を通して、あなたのその善良な心を表現するだけで、悟りは自然と身についてくる。

二つ目は、あなたが悟りへの道を選んだのなら、その選択を守り続けていこうとする意志と訓練である。この決心がつけば、どんな非難も障害もあなたを止めることはできない。自らの指針を立て、周りの人々が何を言おうがそれを守っていけば、天はあなたを見守ってくれるのである。天とは何だろうか。それは間違いようもない、私たちの心。心は、悟りを選択したと言う事実を大切にすることだろう。この決心を守り抜くためには、自分の欲望を自ら整理し、自分の選択そのままに真理のために生きていく鍛錬が必要である。

鍛錬を通してスピリチュアル・フィットネス(spiritual fitness)を維持することで、私たちの魂はより強くなり成熟するのである。これが悟りである。悟りとは、選択であり、鍛錬である。悟りとは行動である。そして悟りとは、現実のことである。

一指李承憲(イルチ イ・スンホン)著 『悟りの哲学』 ビジネス社出版、2006年発行、16ページより引用

脳の原理

あなたはすでに脳の原理を知っています

それを活用することでさえ生活を変え

何かを創造することができます

そして時期がきたら

あなたの物質的な価値の追求から脱し

人類の平和や健康や幸福のために

あなたの知恵や愛を分け与えることになるでしょう

『脳波振動』より