脳教育の第一人者である一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、著書『息する平和学』の中で、脳教育の核心に触れています。同著によると、脳教育には、主に4つの目的があります。それは、「感覚の回復」「良心の回復」「平和の体験」、そして、「脳の主になること」です。この4つの目的を理解することで、脳教育の真髄に迫ることができます。
◆感覚の回復
李承憲氏によると、脳教育の核心の第一は、「感覚の回復」です。
文明化した現代人は、生き方や人間関係、遊び方などをすべて学ばなければ生きていけないと思いこんでいます。しかし、わたしたちにはもともと生命体としての素晴らしい能力が備わっています。脳教育では、呼吸によって調和とバランスを感じ、それらの感覚をひとつずつ目覚めさせていきます。
◆良心の回復
脳教育の核心の第二は、「良心の回復」です。
健康な体や知識があっても、良心のない人間が集まれば、人類だけでなくあらゆる生命の生存を脅かす危険要素となり得るでしょう。良心を持つことは、人として生きる上でとても大切なことです。脳教育では、自分自身を見つめることから、良心の回復を図ります。
◆平和の体験
脳教育の核心の第三は、「平和の体験」です。
明るく強く優しいエネルギーは、世の中を癒す力を持っています。平和は、理解するのではなく実践を通して体験するもの。脳教育では、体、名前、人格の向こう側にある自分の実体を見つめ直し、自ら愛することから平和を体感します。
◆脳の主になること
脳教育の核心の第四は、「脳の主になること」です。
わたしたちの脳は、入り乱れた雑多な情報に支配されていることが少なくありません。脳教育を受け、自分自身の脳の主になることで、情報を選択あるいは創造する力を生み出します。このパワーこそ、人生を切り拓く根源となるのです。
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李承憲氏が語る脳教育の真髄は、天と地を感じることができる「天地人」を目指すことにあります。自分自身を癒すばかりでなく、地球平和にも貢献できる創造性豊かな人間の在り方が、ここに示されているのです。
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