李承憲氏がセドナから提唱する「地球中心時代」の脳教育

米国セドナを拠点に活動する脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、宗教や国家、民族にかわる新しい価値の基準として「地球」を提唱しています。

脳教育に関する著書『セドナの夢』で、李承憲氏は「長い間、私たちは無知と無関心によって、あるいは傲慢さでもって地球を虐待しつづけてきた」と指摘しています。

現在の地球は、定員10億人の船に60億人が乗っているような状態だと、李承憲氏は言います。2025年に世界の人口は80億人に増えると推定されており、このうち、18億人が水不足の危機にさらされる恐れがあります。

人類は、地球がなくなれば生きてゆけません。国家や宗教は複数の中から選択できますが、地球には代わりがありません。李承憲氏は今こそ、脳教育を通じて、人類の地球に対する態度を変えるべきだと言います。

これまで絶えず成長を追求してきた人類。技術革新や産業化によって、暮らしは便利で豊かになりました。しかし、人々は虚無感にさいなまれ、人生の意味を見いだせないでいます。あふれる情報の洪水の中で、人生の羅針盤を見失い、さまよっています。

問題は、宗教や国家といった伝統的な価値観にかわるものが築かれていないことにあります。李承憲氏は、セドナを拠点とする脳教育活動のなかで、「『地球』こそが、新しい価値体系になるべきだ」と説いています。「地球は、私たちの追求するあらゆる価値の土台であり、私たちの生命そのもの」だからです。

あらゆる生命の母である地球。その地球を中心に、人類が一つとなるときだと、李承憲氏は言います。いまこそ、病みつつある地球を助け、地球に愛を返すべき時なのです。

地球を意識することで、真の平和を実現できる~李承憲氏の地球哲学

世界的な脳教育者、李承憲氏は、地球人としての哲学の大切さを説いています。地球は、すべての価値観の土台になるべきものだと、李承憲氏は語ります。著書『息する平和学』より、李承憲氏の“地球哲学”を紹介します。

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世界には、さまざまな価値観を持った人がいます。宗教や民族、国家によって、価値観は異なります。その価値観の違いが、戦争などの悲劇をもたらしてきました。価値観の違いを乗り越えて、人類の平和を実現するには、共通の土台となるような哲学が必要になります。それは、普遍的な「絶対的価値」ともいえるものです。

李承憲氏が考える絶対的価値。それは、宗教や思想、あるいは国家ではありません。もちろんお金や物質でもありません。それは、「地球」です。

「地球は、単なる土の塊ではない」と李承憲氏は言います。地球は、私たちの生命の根元です。地球がなかったら、人類も存在しません。私たちを生み、そして、育てるのは、地球なのです。

地球という存在はあまりにも大きすぎて、私たちが日常のなかで意識することはありません。それは、魚がふだん海を意識しないのと同じです。魚は、目の前のえさだけが自分の生命の根源だと思い込み、えさを奪い合うことに集中しています。しかし、魚が存在しているのは、海があって、水があるからです。

人間にとっての地球も同様です。私たちが信じる宗教や思想、そして私たちが所属する国家や民族も、地球なしでは存在しえません。地球こそが、絶対的な価値なのです。みんなが地球を意識することで、真の平和を実現できる—。それが、李承憲氏の地球人哲学の基本です。

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成功する脳って?脳教育と若き成功者の「共通点」

若くして成功をつかんだ4人の若者の習慣や考え方を調べたところ、脳教育をしっかり学んだ人と共通点が多いことがわかりました。

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このほど、ビジネスや学術などの分野で成功した韓国の青年4人について、脳科学の観点から分析を行いました。

その結果、この4人には「自分が好きなことしている」「自分の意思で選んだ道を進んでいる」という共通点があることが分かりました。さらに、4人はいずれも、強い目的意識を持っていて、自分の仕事に前向きに取り組んでいました。ふだん自分の仕事に没頭するあまり、周囲には「仕事中毒」と見られがちですが、本人は疲労とストレスは感じていないという特徴もありました。

もう一つ、成功者4人に共通していたのは、自分を肯定する姿勢です。若いうちから大きな夢に向かって挑戦をしてきた4人は、周りから「無謀だ」と言われたこともあったといいます。しかし、固定観念にはとらわれず、自分を信じ、貫き通したことで、成功をつかんだのです。

4人のこうした特徴は、脳教育が目指すものと一致しています。

脳教育では、自分が選択した道を歩むことを重視しています。好きな仕事に集中すると、疲れを感じにくくなり、脳がおのずと神経細胞ネットワークを増やしていくからです。脳のネットワークが強化されれば、脳の潜在能力が最大限に引き出されていきます。

脳教育では、自らの夢とビジョンを信じ、そのビジョンのために脳を活用することを学びます。若きリーダーたちは、脳教育を受けなくても、こうした脳の活用方法を自然に身につけることができたのです。

なぜ今「脳哲学」なのか・・・李承憲氏

世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏が、自らの30年間の研究成果をまとめた著書『脳哲学』。その前書きの要約を紹介します。

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これまでの人類の進化をけん引してきたのは、「よりよく生きたい」という人間の欲求でした。その欲求が宿るのは、私たちの頭蓋骨の中にある脳です。つまり、脳こそが人類史の震源地だったのです。

脳は人類の社会制度をつくり、農業や鉱工業を発展させてきました。しかし、脳が築いてきた現代物質文明が限界を迎えている今、私たちは脳をしっかりと理解する必要があります。脳を理解することによって、物質文明に替わる新しい時代への転換が可能になります。新しい時代とは、すべての人が幸せで平和に暮らせる精神文明時代です。新しい時代の幕開けには、全人類が共感できる哲学が不可欠であり、それが脳哲学なのです。

脳哲学とは、脳科学の理論に基づいて、脳の価値に気づき、脳を活用するための哲学です。一人ひとりが「私は誰なのか」「どのように生きるべきなのか」という究極的な問いに対して自ら答えを用意し、実践できるようになる。それが、脳哲学の目的です。

脳哲学を理解し、実践できる人は、弘益(ホンイク)の精神の持ち主です。弘益とは私欲を捨てて、広く社会や他者のために尽くすことです。

脳哲学と脳教育によって、脳の感覚、そして健康を取り戻し、さらには良心を取り戻す。それによって、人間性が喪失された時代から抜け出し、新しい希望の時代へと進むことができるのです。

「脳の活用 VS 脳の使用」~李承憲氏の教育哲学


韓国のソウル教育大学で5月11日、世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏を招いての特別講演会「脳がわかれば幸せが見えてくる」が行われました。李承憲氏は、明日の教育界を担う若者ら300人を前に、自らの教育哲学を語りました。発言要旨をご紹介します。

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あなたは脳を使用していますか、それとも脳を活用していますか?

「使用」と「活用」は、一見似ているようですが、実際には大きな違いがあります。

その違いが分かっただけででも、あなたの運命が変わるかも知れません。

その違いを一言でいえば、「脳を使用する人は、幸せを探し回る。そして、脳を活用する人は、幸せを創り出す」ということです。

脳の活用とは、自分の「生きる目的」のために脳を使うことです。生きる目的が脳に刻まれ、その達成のために脳が活動している状態です。

脳を使用から活用に変えること、それが、教育の役割であり、教育の基本哲学です。

教育とは「大人」を育てることです。大人とは、体が大きい人ではなく、魂が大きい人のことです。韓国流にいえば「弘益人間」。つまり、「広く世のために生きる人」が、大人なのです。

1980年、私は自らの悟りを伝えるために、毎朝公園で人々と対話するようになりました。当時30代の働き盛りで、市の保健所の臨時職員として妻子を養っていました。周囲は「イ・スンホンは気でもふれたか」と言いましたが、根気よく続けました。

私が今日の地位を築けたのは、脳を活用したからです。「私と社会と人類を救う」という目的のために、脳を最大限に活用したのです。

私の願いは、脳教育を通じて、弘益精神に満ちた世界を作ることです。その実現に向けた第一歩は、やはり脳の活用から始まると思っています。

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李承憲氏「脳教育から始まる地球の変革」~月刊誌『ほんとうの時代 Life+』インタビュー(下)


月刊誌「ほんとうの時代 Life+(ライフプラス)」(PHP研究所)による脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏のインタビューの要旨。その後半をお届けします。

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脳教育は、子どもだけでなく、あらゆる世代に役立ちます。たとえば、人生に空しさを感じるという中高年の方には、呼吸法を薦めています。

脳は大量の酸素を消費する器官です。呼吸によって酸素を取り入れることが、脳を機能させるうえで欠かせません。しかし、現代社会のさまざまなストレスは、人々の呼吸を浅く、短いものにします。その結果、知らぬ間に脳が酸欠状態になりがちです。

ストレスで苦しくなったら、息を大きく吸い、ゆっくりと吐いてみて下さい。深い呼吸を数回繰り返せば、心がリラックスすることに気づくはずです。

呼吸法は、脳教育の第一歩です。呼吸を変えるだけで、脳に酸素が満たされ、脳が本来持っている力を引き出すことができます。

このように脳教育とは、とてもシンプルで楽しいものです。脳教育の呼吸法や瞑想を実践していけば、私たちは穏やかで澄んだ心を持つことができます。

心が穏やかになり、感情や煩悩、雑念が消えた状態を宗教家は「悟り」と呼びます。しかし、私は、脳教育によって脳に活力を取り戻せば、宗教に頼らなくても、悟りを開くことができると考えています。

今日、世界は多くの課題に直面しています。地球環境問題はもちろん、一握りの金融エリートに支配された経済システムも、改革が必要です。

脳教育の普及は、こうした課題の解決に向けて大きな意味を持つと私は信じています。新しい時代は、リーダーによってではなく、私たち一人ひとりの意識の変革によって実現されるはずです。それが「呼吸」という最初の一歩から始まるのです。

※李承憲氏のインタビュー全文は、5月18日発行『PHPほんとうの時代 Life+(ライフプラス)』に掲載されています。

李承憲氏「脳教育が、子供たちの”生きる力”を養う」~月刊誌『ほんとうの時代 Life+』インタビュー(上)

脳教育の創始者 一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏がこのほど、月刊誌「ほんとうの時代Life+(ライフプラス)」(PHP研究所)のインタビューに応じ、脳教育の現状と未来について語りました。インタビューでの発言要旨を上下2回にわたってご紹介いたします。

☆      ☆      ☆

脳教育とは、私自身が考案した言葉です。脳教育を一言でいうと、「脳を活性化させ、健康な状態に保つためのプログラム」です。

人間の感情は、脳内のホルモン等によって左右されます。そして、脳のホルモンの状態は、その人が持っている情報や記憶によって変わります。だとすれば、脳に与える情報を変えれば、脳のホルモンを意図的にコントロールできるはず。そう気づいたのが、脳教育を始めたきっかけです。

脳教育には、学校教育を補完する力があります。子供たちに自信と幸福感を与え、人間性を高めることができるからです。それを証明したのが、中米エルサルバドルでの脳教育の試験的導入です。

私が会長を務める国際脳教育協会(IBREA)は昨年6月から3カ月間、エルサルバドルの公立学校で、脳教育の授業を行いました。すると、脳教育を受けた生徒39人の学習能力が2割以上改善しました。

エルサルバドルは10年以上にわたる内戦を経て、治安が極度に悪化。暴力事件の多発などによって、子供たちは心に深い傷を負っています。しかし、そんな子供たちが脳教育を受けることで、笑顔を取り戻したのです。

教育で最も大切なのは、成績ではなく、多様な価値を尊重する人間を育てることです。子どもたちに生きる力を培い、人生をより豊かに生きる知恵を授けること。それが、脳教育の使命なのです。

※インタビュー全文は、5月18日発行「PHPほんとうの時代 Life+」に掲載されています。

脳教育で「無理押し」にサヨナラ~李承憲氏


私たちが遠い存在だと思っている悟り。その悟りをみんなが共有する時代になったら、世界はどう変わるでしょうか。世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、著書『息する平和学』の中で、悟りが「常識」になったときの世界について、語っています。

李承憲氏は、今の世の中は「無理押し」が横行しているといいます。無理押しとは、物事を強引におし進めることですが、李承憲氏によると、「正しくないことを、正しいことであるかのように見せる」という無理押しが、現代社会ではまかり通っているのです。

脳教育が普及し、悟りが常識になった社会では、こうした無理押しは駆逐されるといいます。

李承憲氏によると、悟りとは「観念」でなく、「真理」を通じて世の中を見ることです。それでは、その「真理」とは何でしょうか。李承憲氏によると、真理とは偽りではないことであり、「1本の指をそのまま指1本として見る」というような正常な感覚です。

真理に基づく社会では、どのように生きるのが正しい生き方なのか、すべての人が分かるようになります。その結果、人間が本来持っている「調和の心」が回復され、社会が平和になるのです。そして、宗教的、政治的な観念に捕われ、事実をありのまま見ることができない人は、原始人のように扱われます。利己心や個人主義を離れることができない人も、相手にされなくなるといいます。

李承憲氏は真理に基づいた社会のことを「真の光明世界」と呼んでいます。光明世界の実現に向けて、観念を捨て、自分の中にある真理を見つける。それが、脳教育の大きな目的の一つなのです。

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李承憲氏の脳教育の原点・・・公園から始めた小さな実践

脳教育の第一人者である李承憲氏は、脳教育による自己実現が地球平和に結びつくという、壮大な理念のもとに、脳教育の普及活動を始めました。著書『息する平和学』のなかで、悟りによってもたらされた奇跡について語る李承憲氏。悟りがもたらした本当の奇跡とは一体なんでしょうか?

◆実践あっての悟り
「世の中のためにならない悟りなんて、何の役に立つだろう?そんな悟りは幻想だ。知っていながら実践しない悟りに何の意味があるのだろうか?実践のない悟りは嘘だし、死んだものだ」(李承憲氏著『息する平和学』より)

李承憲氏は、世の中に貢献してこそ、悟りに意味があると考えました。そのことを伝え、実現しようと思ったことが、地球人運動のきっかけだったといいます。

◆はじまりは小さな公園
現在、世界中で普及が進む脳教育。その原点は、韓国の安養(アンヤン)市の小さな公園にありました。李承憲氏は30年前、いつもより早く起きて公園へ行き、たった1人の体の不自由な人に体操を教えました。それ以後、ひたむきに行動し続けた結果、李承憲氏の悟りは多くの人々の共感を得て、韓国以外の国にも浸透するようになりました。平和のための「地球人運動」が、花開いたのです。

◆本当の奇跡とは?
「見えないことを見て、聞こえないことを聞くのが奇跡ではない。本当に大きな奇跡は、希望を失った人々の胸に希望の灯をともすことで、離れ離れの人々の心を一つに集めることだ」(李承憲氏著『息する平和学』より)

李承憲氏が公園から始めた悟りの実践は、脳教育という形になって、いまや世界中の人々に伝播しています。小さな希望の灯は重なり合って一つになり、私たちの未来を明るく照らす太陽のように光り輝いているのです。

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「脳教育」が悟りへと導く~李承憲氏

李承憲氏は、著書『息する平和学』で、脳教育の大きなテーマである「悟り」について、こう語っています。「悟りは名誉や勲章ではない。悟りそのものが目的でもない。悟りとは自分が今なぜここに存在しているのかを知ることであり、自分に与えられたレースを走るためにスタートラインに立つことだ」

李承憲氏は、悟りの究極の目的は、「自分の中の平和の実現」と「調和の原理の回復」にあると指摘しています。

自分とは誰なのか?
自分の人生の目的は何なのか?

これらの答えは悟りの中に存在しています。悟りを得ることによって、新しいアイデンティティと人生の目的を持ち、何をすべきなのかを明確に知ることができます。

では、どうすれば悟りを得られるのでしょうか?

わたしたちは本来、悟りを得るための条件を備えています。その条件とは、間違いがあればそれに気付き、バランスが崩れた時にはそれとわかる「良心(明るい心)」です。良心は、社会的な規範や倫理から離れて存在しています。

まず、自分の中の良心に気付くこと。そのうえで、自分の脳と対話することによって、悟りを獲得する道が開きます。

魂の感覚器官は胸にあり、魂は脳にあります。脳を通じて贈られる魂のメッセージを、「真実なのか?」と、胸の感覚で自分に問いかけてみましょう。自分の良心に基づいて選択する勇気を持つことが大切です。

李承憲氏が提唱する脳教育は、脳活性によって脳を感じ、愛し、対話します。より簡単に魂のメッセージを聞き、悟りを得るためのアプローチ法なのです。

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