李承憲氏の脳教育で、思考の「枠」を打ち破ろう

世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏によると、私たちは自分で気付かないくらい先入観に支配されています。自分にできること、できないこと。自らの運命。人間関係…。ありとあらゆることに先入観を抱いています。「どうせ私なんて」という後ろ向きの考えも、先入観の顕著なあらわれです。

先入観は、生まれてからいろいろな経験を重ねるにつれてしみついたものです。私たち一人ひとりの脳に刻みこまれており、ふだんの感情や思考のパターンに深くかかわっています。

李承憲氏は、脳教育を通じて「先入観を抜け出す」ことの大切さを説いています。先入観から抜け出すことができれば、物事をまったく新しい角度から見ることができるようになります。新しいアイディアが思いつき、これまでできなかったこともできるようになり、長い間悩んでいた問題も解決できるようになります。

先入観から抜け出す一番の方法は、脳を柔軟にすることです。これが、李承憲氏の脳教育トレーニングの5段階のうちの第2段階となります。脳が柔軟になれば、「枠を打ち破る思考」が生まれ、先入観からも解放されます。そうなると、脳は喜んで新しい情報を受け入れるようになります。心に余裕が生まれ、自分とは違った観点から物事を見ることができ、人間関係も改善します。

李承憲氏は、「先入観は、真のあなたとは何の関係もない。それはあなたでもなければ、あなたの本質でもない」と強調します。先入観という雑念が消えたとき、私たちの創造力に限界がなくなります。それが、脳教育の目指すゴールの一つです。

一指 李承憲著『脳がわかると人生は変わる』より

脳を「古い習慣」から解放する☆李承憲氏の脳教育トレーニング

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、脳をうまく使うと、創造的で平和に生きることができるといいます。

脳教育のトレーニングを受けるうえで、ぜひ念頭におきたいのが、脳の重要性です。脳はすべての臓器に指示を出しており、肉体的な動きや心が抱く感情は、すべて脳の活動に基づいています。脳は数兆個もの神経を持ち、その構造は極めて複雑です。科学者の多くは、この宇宙で最も複雑な物体のひとつが、人間の脳だと言います。

しかし、そんな脳を活用しきっている人はそれほど多くありません。それは、私たち自身が、脳の本領を発揮するのを妨げているからです。脳の力を阻害するものは、否定的な感情や先入観、過去の体験から生まれる記憶です。李承憲氏の脳教育では、こうしたマイナス要因を除去し、脳の力を開花させていきます。

脳教育では、体を刺激することで、気エネルギーの通り道である経絡(けいらく)を開き、「人生の目的を探し出す」ことにエネルギーを集中させます。そのトレーニング内容は、肉体的、感情的、精神的、それぞれの面からアプローチするさまざまなプログラムで構成されています。脳の感覚を呼び覚ます「1段階」から、脳の主人になる「5段階」までの段階に分かれています。

脳呼吸の第1段階は、「脳の感覚を呼び覚ます」ことがテーマ。手の中にある気を利用して自分の脳を感じるといった訓練を行います。脳が柔軟になれば、習慣にとらわれず、柔軟に自分を変えることができます。ぜひ脳教育のトレーニングにチャレンジしてみて下さい。

一指 李承憲著『脳がわかると人生は変わる』より

「選択すれば、成し遂げられる」–。李承憲氏の脳教育でパワーブレインへ

世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、どんな人の脳にも、偉大なことを成し遂げるパワーが備わっているといいます。ただ、物事を成し遂げるためには、脳にしっかりと「目標」を認識させる必要があります。大事なのは、その目標の中身です。

李承憲氏によると、目標が生産的、創造的、平和的なものなのか、それとも支配や欲望に導かれた利己的なものなのかによって、脳の働きは大きく変わります。脳は生産的、創造的、平和的な使い方をするとき、本来の能力を発揮し、健康で幸せな人生を創造する役割を果たしてくれます。

脳の活躍を邪魔するのが、ネガティブな情報です。「私は何をやってもだめだ」「あなたのせいで、私の人生はうまくいかない」といった後ろ向きの考えに支配されたとき、脳は誤作動を起こします。一方、「自分はできる」というポジティブな情報で満たされると、脳は成長します。大事なのは「選択」であり、まさに「選択すれば、成し遂げられる」(李承憲氏)のです。

脳教育のトレーニングを行うと、脳の中の濁ったエネルギーが自然に外へ流れます。そして、新鮮なエネルギーが体の中に入り込み、ネガティブな考えや感情から解放され、正しい選択ができるようになります。正しい選択をするとき、何をすべきか知っていながら行動に移せなかった弱い脳(ダークブレイン)は、自ら決断し、それを実行できる創造的なパワーブレインへと切り替わります。

李承憲氏が脳教育で訴える「地球人への回帰」

世界的な脳教育者・一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、地球人としての自覚を持つことの大切さを説いています。国家や民族、宗教の垣根を越えて、「地球再生」に取り組むべきだといいます。

多くの学者が、このままでは地球上の文明があと数十年で滅亡すると警告しています。現在、世界の人口は60億人。このままでは2025年に80億人、2050年には100億人に達する見通しです。100億もの人口を地球が支えるのは、不可能だといわれます。

全人口の20%にあたる12億人は1日1ドル以下の暮らしをしており、飢餓や栄養失調の人も8億人にのぼります。水不足で命を落とす人も多く、国連環境計画では、このままだと2025年には18億人が水不足に苦しむと予想しています。

地球の未来を担う子供たちが、水にも困るような状況をつくったのは、ほかでもない人間自身です。私たちは長い間、無知と無関心によって、あるいは傲慢さでもって地球を虐待し、壊してきました。地球は持ち前の「自浄能力」で何とかしのいできましたが、それもいまや限界を迎えています。

李承憲氏の脳教育が強調するのは、私たち人間はすべて「地球人」だということ。どんなに大国でも、地球に比べれば小さい存在です。どんなに長い歴史を誇る民族や宗教も、地球に比べたら歴史は浅いです。国家、民族、宗教が消えても人類は生存が可能ですが、地球がなくなれば生存できません。

地球は今、苦痛に満ちたうめき声をあげて、人間に抗議しています。私たち一人ひとりが地球の声をしっかりと受け止め、地球人として行動を起こすべきです。

一指 李承憲著『セドナの夢』より

脳が「うれしい」と言うとき☆李承憲氏が語る脳教育と脳波

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏の提唱する脳教育は、脳の中にある<情報>に注目しています。その理論を簡単にいえば、脳の中に良い情報を持っている人は「良い人」で、悪い情報をたくさん持っている人は「悪い人」だということです。賢い人は、良い情報と悪い情報を区別でき、愚かな人は目の前の情報にワケもなく振り回されます。

脳の情報を外に向かって発信するのが脳波です。そして、外から入ってくる情報を脳が受信するときの波動も、脳波です。李承憲氏によると、脳波次第で、私たちの感情や意識が大きく変わります。脳波が乱れていれば、心が不安になり、いらだちやすくなります。

脳教育の世界では、汚染されていない清らかな脳波を「純粋脳波」と呼びます。純粋脳波とは、脳のエネルギーが統合されている状態です。純粋脳波のとき、脳からは「うれしい」「ありがたい」というポジティブな声が聞こえてくると、李承憲氏は言います。

この純粋脳波の状態をつくるためのエクササイズが、脳波振動(ネッパジンドン)という脳教育プログラムです。脳波振動は、脳の中のネガティブなパワーを浄化し、健康な方向に導きます。悪い習慣がなくなり、人生がポジティブな方向に変わっていきます。

脳教育によって脳の中の情報が浄化され、純粋脳波を発信するようになると、体内から汚れたエネルギーが押し出され、澄んだ清らかなエネルギーを引き寄せて、共鳴するようになります。その結果、周りの人の脳波にも良い影響を与えることができます。周囲をいつも明るくする太陽のような存在になることができるのです。

一指 李承憲著『脳波振動』より

李承憲氏の脳教育で、魂を自由にする

幸せになるためには、魂が自由でなくてはならないと、世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は言います。自由な魂とは「ゼロ」の状態です。固定観念や感情、欲望を手放し、白紙になった状態。そのような自由な魂を持ったとき、心に真の平和が訪れます。

自由な魂は、どうすれば得ることができるのか。李承憲氏は、「あらゆる物事は、気運とともにやって来て、気運とともに去っていく」ことを自覚することが大切だといいます。すべての現象はエネルギーの変化にすぎないことに気づくべきなのです。

カネ、名誉、成功……。これらは生きていくうえで、ある程度は必要です。しかし、必要な分だけ取って使ったら、あとは縛られたり執着したりしないことです。肉体的で物質的な価値に縛られている限り、魂の自由は得られません。

李承憲氏によると、物質的な価値から解放されたとき、私たちは淡々と生きることができるようになります。自分の足元が揺るぎないものとなり、余裕が生まれます。そして、周りの人に癒しを与え、世の中を癒すことに注力できるようになります。

手に何かを握りしめているかぎり、ほかの何かをつかむことはできません。手が空いているときのみ、新しい何かを創造でるのです。

欲望や感情、記憶を手放すことができれば、私たちは自分の脳の主になることができます。脳の主は、自分の脳をコントロールするだけでなく、脳内にある無限の情報を活用して、素晴らしい創造力を発揮できます。それが、李承憲氏の脳教育が目指すゴールです。

一指 李承憲著『セドナの夢』より

李承憲氏の脳教育で「3層の脳」を統合させよう

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏が提唱する脳教育は、脳を統合することで、人間ならではの創造的な力を最大限に発揮することを目指しています。

人間の脳は、「脳幹」「大脳辺縁系(へんえんけい)」「大脳皮質」の三層構造になっています。脳幹は「生命活動」、大脳辺縁系は「感情」、大脳皮質は「思考・判断力」などをつかさどっています。

このうち、人間だけに発達したのが、大脳皮質です。大脳皮質は「人間の脳」とも呼ばれ、道徳や宗教などの規範となる観念が刻み込まれています。大脳皮質は、大脳辺縁系の感情をコントロールする役割を果たします。さらに、脳幹の本能的な欲求が、社会に折り合いがつくものになるように調整を図るのも、大脳皮質の役目です。

とはいえ、大脳辺縁系の感情や脳幹の本能的な欲求をむやみに抑制するだけでは、ストレスがたまり、心が不安定な状態になりやすくなると、李承憲氏は言います。観念に支配されている人が、ときに感情を爆発させたり、情緒不安定になったりするのはこのためです。過度の抑圧は、脳幹の基本的な生命活動にまで障害をもたらす恐れもあります。

李承憲氏の脳教育は、脳の三層のバランスを保ちながら、それぞれが持つ本来の機能を十分に発揮できることを目指しています。脳教育を実践すれば、大脳皮質を持つ人間ならではの「創造する力」を開発されます。大脳辺縁系の感情もムリなくコントロールでき、脳幹が持つ自然治癒力や生命エネルギーもフル活用できるようになります。

脳のすべての機能を統合すること。それが、李承憲氏の脳教育の大事な目的の一つです。3つの脳を統合して、理想的なパワーブレインをつくりましょう。

李承憲氏の脳教育が提唱する「引き寄せパワー」とは

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏が説く脳教育の原理の一つ、「引き寄せの法則」を紹介します。

音楽家モーツァルトは「作曲するときは、どこからともなく音楽が聞こえてきた」と語っていました。また、科学者アインシュタインは「法則を発見するとき、私は論理ではなく直感に依存する」と語っていました。歴史に残る天才たちは、何らかのインスピレーションや直観を得て、偉業をなしとげてきたのです。

李承憲氏はこうしたインスピレーションや直観を「宇宙情報」(Universal Database)と呼んでいます。宇宙情報とは、万物のすべての情報を指し、宇宙の中に無限に散在しています。個人と組織の生存、成長、持続の可能性に関する情報などをすべて網羅しています。

李承憲氏によると、私たちが偉業を達成できるか否かは、宇宙情報を引き寄せられるかにかかっているといいます。宇宙情報の引き寄せは、磁石で鉄粉を集めるのと似ています。磁石には磁力があり、汚いホコリがたっぷり積もったところでも、鉄粉だけを引き寄せられます。

人間にも、磁力のような見えないエネルギーがあり、宇宙情報を引き寄せることができます。それを可能にするのは、一人ひとりの考え方です。例えば「私ならできる!」「世界は美しい!」 「毎日感謝している」 といったポジティブな思考で満たされていると、肯定的な宇宙情報をたくさん引き寄せることができます。

さらに、こうした考えを言葉にすると、よりスムーズに宇宙情報を得ることができます。言葉にするだけでなく、行動に移すことができれば、宇宙情報が目覚ましい勢いで集まってきます。その状態を実現させるための手段が、脳教育です。脳教育によって、脳を肯定的で創造的な状態にすることで、考え方も行動も前向きになります。そうすれば、天才並みの引き寄せパワーを手にすることができます。

<自分を知らないふり>をやめるとき~李承憲氏の脳教育

脳教育で大事なのは、「自分自身を直視する」ことだと、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は言います。自分が何を望んでいるのか、一番知っているはずの自分。その自分を呼び覚まし、夢の実現へとつなげていくのが、脳教育の目的です。

李承憲氏によると、私たちは自分がほんとうに望んでいることについて、知らないふりをすることが多いです。「知っている」と認めた瞬間、実現のために行動に移さなければならないからです。

李承憲氏は著書『セドナ・メッセージ』の中で、セドナで出会ったある男性のことを紹介しています。この男性は、脳こうそくで言語障害になっているにもかかわらず、タバコがやめられないで悩んでいました。

ある日、李承憲氏とその男性は、樹木の前で瞑想を行います。男性は木に対して、「なぜ自分がタバコをやめられないのか」と尋ねました。すると、木は「あなたには夢がないから、タバコをやめる理由がない。あなたの身体はそのことを知っているから、タバコをやめないのだ」と言います。木のメッセージを聞いた男性は、それをきっかけに、タバコをやめることができました。

李承憲氏によると、多くの人が<自分を知らないふり>をするのは、そのほうが無難な人生を歩めると考えるからです。しかし、それでは真の自己実現や幸福は達成できません。だから脳教育では、ほんとうの自分を覆い隠そうとする「防御壁」を崩していきます。防御壁を取り払えば、真の自分の夢に目覚め、本来の自分の道を進んでいくことができるのです。

自分の中の「情報」を選んでいますか?~李承憲氏の脳教育のエッセンス

私たちは、職業や学歴、収入で人を判断しがちです。しかし、こうした付属的なことは、その人の本来の価値とは無関係です。世界の脳教育のリーダー、李承憲氏は、人間の価値は、その人が持っている「情報」で決まると言います。

李承憲氏によると、人間は情報の集合体です。情報には、遺伝的に組み込まれているものや、知識として得たもの、体験から得たものがあります。これらの情報のうち、社会のためになる肯定的な情報をどれだけ活用しているかが、人の価値を決めます。

多くの人々は、自分の中にある雑多な情報を何の疑問も持たずに受け入れています。しかし、自分の持つ情報の中には、ウソもあれば無用なものもあります。

たとえば幼少のころ、人前で歌ったときに嫌な思いをした人がいるとします。その人が、その経験のせいで、大人になってからも人前に出るのを怖がっているとしたら、幼少期からの記憶は無用な「情報」の一つだといえます。

人間には本来、情報の中から、有益な情報を見分け、選択していく力があります。それをサポートするのが、脳教育です。李承憲氏の脳教育では、自分が情報の主体だという自覚を持ち、選択する方法を学びます。それによって、ネガティブな情報からも自由になれます。

脳教育の目的は、自分の中で情報の「入力」や「削除」といった作業を思い通りに行う力を育てることです。それができれば、自分の脳の真の主人となることができます。脳の主人になれば、人類全体の魂の成長にも役立てるようになります。