「食事瞑想」で深いヒーリング

私は普段から少食をしています。ご飯は茶碗の3分の1、おかずは3種類ほどです。基本的には、肉体労働の多い人でなければ、少食がいいと思っています。いくら体に良い食べ物でも、食べ過ぎると病気になります。たとえ有機農野菜や無農薬玄米であっても、適度に食べないといけません。

食べすぎる習慣がある人には、食事を瞑想だと思うようにすすめています。「食事瞑想」は食事をしながら体の感じに集中することです。噛む感じ、味、食べ物が食道を通って下りていく感じ、それに対する体の反応などをすべて感じながらゆっくり食べると、単純に舌で感じる味よりもはるかに豊かで深い味を味わえます。

体の反応に集中して食べていると胃と脳からもうお腹がいっぱいだという信号が来ます。そこで食べるのをやめればいいのです。この訓練で自然に食事の調節ができます。

食べ物の裏にあるものまで考える訓練も大切です。例えば「これの産地はどこだろう?」「どんな人の手を渡って私の口に入ってきたんだろう?」というような過程を一つひとつ思い浮かべていると自然に感謝の気持ちがわきおこります。

食べ物に対する心の持ちようや食べる姿勢も違ってきます。目の前に置かれた食べ物を通して目に見えない多くの人、多くの生命と交流し、いいエネルギーを取り交わせます。そのとき、私たちの内面で深いヒーリングが起こるはずです。

李承憲氏が語る「ソーラーエネルギー」とは~感情を手放し、「中心」へと戻す力

人間関係によるストレスで怒りや悲しみにまみれている時、重い病気で苦痛を感じている時……人は辛い時ほど、自身の考えや感情に振り回され、自ら苦しみに身を置くことになることがあります。

そんな時は、自分の中に起こっている感情を無視したり否定したりするのではなく、冷静に心を観察してみることが大切だと、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は言います。

李承憲氏の言う「観察」とは、「考えや感情に振り回されたり、わざと無視したり否定したりするのではなく、ありのままを眺める」(著書『ソーラーボディ』)ことです。自分の心を眺めることで、「考えや感情はまるで太陽の光で霧が晴れるように蒸発してしまう」(同)のです。

『ソーラーボディ』では、感情をコントロールするための具体的な方法が紹介されています。たとえば、怒りの感情を抱いているときは、次のように言葉に出してみるといいそうです。

「私は今、あの人を嫌な奴だという考えを持っている」
「私は今、怒りの感情を持っている」

こう繰り返すことで、感情は観察の対象物となり、手放すことができます。
そして、次にこう言います。

「私の身体は私ではなく私のものだ」
「私の感情は私ではなく私のものだ」

こう口にすることで、「自分の身体と心から起こる現象を自分自身と同一視せず、体や心に起こる現象を観察者の立場で眺めることができるようになる」といいます。

このように、私たちには、感情に揺られながらも「静かで確固たる中心に戻し、バランスと調和を取り戻そうとする力」が備わっています。それを李承憲氏は宇宙の大きな生命力、「ソーラーエネルギー」と呼んでいます。

李承憲氏の脳教育で、地球とのつながりを感じる

私たちの住む地球は、人間の物質文明によって環境破壊が進み、病み苦しんでいます。脳教育者の一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は「これからは、人間が地球を助ける番だ」と提唱しています。今まで私たちの生命を育んでくれた地球に感謝し、恩返しをすることは、脳教育のテーマでもあります。

李承憲氏の脳教育が唱える「地球との交流」は、地球の本来の姿を取り戻すための実践の一つです。地球との交流は、地球を感覚的にとらえ、通じることから始まります。地球を生命体として感じ、その生命体に宿っているエネルギーや魂を感じられるようにすることです。この心の交流を通じて、私たちの人類の意識も物質文明のものから抜け出し、進化を遂げることができます。

李承憲氏は著書『脳波振動』で「私は地球の苦しみを感じることができます。あなたも地球を感じているはずです」と語っています。私たちが地球を感じることができる理由は、身体の波動が地球の波動と共鳴しているからです。「あなたと地球はひとつであり、あなたと宇宙もひとつ」(李承憲氏)なのです。

地球の魂を感じるための脳教育のトレーニングの一つが、瞑想です。瞑想によって脳を目覚めさせれば「私たちの脳は地球とつながっている」という感覚が生まれます。こうした感覚が人類の間で共有されれば、地球は本来の美しさを取り戻すはずです。

地球は、異なる環境や宗教、文化の中で、多様な価値観を持って生きているすべての人々を、ひとつにできる唯一の存在です。地球だけが、宗教や民族、国家、文化、価値観の違いを乗り越え、人類の意識をひとつに束ねることができます。地球を助けることができれば、人間の魂も完成に向かうのです。

答えは自分の内面世界にある~李承憲氏の「セドナ=仲介役」論

世界的なパワースポットとして知られる米国セドナ。セドナに来ると、その大自然やネイティブ・アメリカンの魂が、様々な“気づき”を与えてくれると考えられています。しかし、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は著書『セドナ・メッセージ』で、セドナで得られるメッセージはセドナから発せられるのでなく、「自分自身」にすでにあるものだといいます。つまり、もともと自分の中にある「内面世界」が自らに話しかけているだけであって、「セドナは仲介役にすぎない」のです。

そもそも、私たちは、自分自身のことを誰よりもよく知っているはずです。だから、自分が何を一番望んでいるかも、よく分かっています。ところが、李承憲氏によると、私たちはその「本当の望み」を見て見ぬふりをする傾向があります。本当の願望を認めてしまうと、その実現に向けて行動に移さなければならないからです。

このため、本当の夢や願望にフタをして、他の人たちが歩いていく安全な道、無難な人生を真似して生きるようになります。そして、「それを幸福だと勘違いし、その中で安定を求める」(『セドナ・メッセージ』)のです。

しかし、それでは本当の幸福を得ることはできないと、李承憲氏は指摘します。自分を取り囲んでいる壁を壊し、真の自分を見つめる。そのとき、「すべての真実が姿を顕し、私たちに話しかけてくる。その内面の声を聞き、従うとき、私たちはようやく自分の道を進んでいける」のです。

李承憲氏が注目するセドナの瞑想スポット「シャーマン洞窟」

世界最大級のパワースポットとして知られる米国アリゾナ州セドナ。その一角に、「シャーマン洞窟」(シャーマンズ・ケーブ)と呼ばれるスポットがあります。観光客にはあまり知られていない場所ですが、セドナ在住の一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、著書『セドナ・メッセージ』で、スピリチュアルな瞑想スポットの一つとして、シャーマン洞窟を紹介しています。

『セドナ・メッセージ』によると、シャーマン洞窟はかつて、ネイティブ・アメリカンの修行の場だったといいます。ネイティブ・アメリカンの部族を率いる「シャーマン」(祭司長)に推挙された人は、この洞窟で数日間修行をしました。この修行を無事にこなした人が、晴れてシャーマンになれたのです。

李承憲氏によると、シャーマン洞窟は満月の日になると神聖なエネルギーでいっぱいになるといいます。「漆黒の闇に輝く星明かり、そして月光、遠くから聞こえるコヨーテの鳴き声、行き来する人びとの息吹、これらすべてを一つに織りなす」(『セドナ・メッセージ』)といい、セドナの大自然と神聖さが満喫できます。

李承憲氏はここを小人数のグループで訪れ、瞑想をします。すると、空と山の交わる部分で立ち昇るエネルギーを見ることができ、エネルギーの帯がオーラのように山をとり囲んでいる様子も見られるといいます。「この世のあらゆる生命が一つにつながっていることを全身で感じられる瞬間」を味わうことができる場所。それが、シャーマン洞窟です。

マグネティック瞑想が起こす「エネルギーの変化」が、人生を変える

30年以上にわたり、世界各地で瞑想の指導にあたってきた脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏。その李承憲氏が提唱する新しい瞑想法が「マグネティック瞑想」です。だれでも簡単に深い瞑想状態に入れるのがその特徴で、エネルギーのバランスを効率よく整えることができます。

李承憲氏は「私たちが経験するあらゆる肉体的、精神的な問題は、エネルギーのアンバランスに由来する」と言います。李承憲氏の言う「エネルギー」とは、宇宙の万物の構成物であり、動物も植物も、そして地球や宇宙の惑星も、すべてエネルギーから成っています。エネルギーの調和がとれているとき、人間も地球も健全な状態を保つことができます。逆にエネルギーの調和が乱れると、健康や平和が崩れやすくなります。

私たち一人一人が、このエネルギーをしっかりと感じることができれば、心身の健康も地球環境も、より豊かなものになるはずです。エネルギーを感じるための瞑想、それが李承憲氏の提唱するマグネティック瞑想です。

マグネティック瞑想で深い集中を得ることで、「エネルギーが変化し、エネルギーが変わることで、まるでドミノのように体と心が変わる。そして、その変化は生活全般に広がり、結局あなたの人生を変える」(李承憲氏)といいます。「エネルギーの変化」は、人生、そして地球規模の大きな変化を生む誘い水となり得るのです。

一指 李承憲著『マグネティック・メディテーション』より

地球との交流法④「手で二つの魂をくっつける」~李承憲著『セドナの夢』より


肉体と肉体は一つになれません。しかし魂と魂は完全に一つになれます。「気」について知っていれば、魂について簡単に理解できます。魂は気を通じて活動するからです。

両手を持ちあげ、胸の前で手のひらを向かい合わせにします。両手の間でエネルギーが感じられるはずです。そっと目を瞑り、そのエネルギーを感じてみてください。右手は私たちの魂であり、左手は地球の魂であると思ってください。二つの魂が深く交流し、しばらくすると両手の間のエネルギーが強まるのを感じてみるのです。

右手と左手、私たちの魂と地球の魂が、互いに近づきます。とてもゆっくり両手を近づけてみます。地球の魂と一つになろうとする私たちの切実な心が、私たちを呼ぶ母なる地球の切実な心が、お互いのほうへ近づいていきます。ついに両手が出会い、一つとなりました。私たちの魂と地球の魂が出会って一つになったのです。

非常に温和な感じのエネルギーがあなたを安らかに包み込んでいます。いま、あなたはエネルギーの中にいます。母なる地球の気持ちになって、その大いなる愛を表現してみてください。その愛が骨の髄まで沁みわたってきたら、だれしも涙を流さずにはいられません。私たちは涙を通じて母なる地球に出会えます。悲しみと涙を通して冷え切っていた心が温まり、世の中への慈悲があふれだします。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著『セドナの夢』(三五館刊)より

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地球との交流法③「母なる地球の心と愛を感じとる」~李承憲著『セドナの夢』より

母なる地球と交流できる3番目の方法は、母なる地球の心、その愛を感じることです。母なる地球の心を最も簡単に感じとる方法は、その名を呼んでみることです。切々と母なる地球の名を呼べば、だれであれ、そのエネルギーを愛を感じとれます。

祈るように静かに繰り返し「マゴ」と言いながら深く没頭すると、いつしか「マゴ」は「お母さん」という言葉に置き換えられます。われ知らず、私たちは「お母さん・・・お母さん・・・・・」と呼んで、小さな子どもが見失った母親を探すように切ない気持ちで母なる地球を求めはじめます。

お母さん、母さん、地球母さん・・・・・。
切に母なる地球を呼べば、地球は私たちの気持ちを感じとります。その切実さが私たちの心を開いて魂を浄化し、母なる地球の嘆かわしい気持ちを伝えてくれます。母なる地球にとって全人類はわが子なのです。母なる地球は、私たちが自分のことを愛する以上に、もっと私たちを愛しています。

母なる地球の心と愛を感じとるとき、私たちの胸はその愛により満たされて堂々とし、聖なる偉大さに包まれます。大いなる静けさと平和の中で、涙によって浄化され、ようやく楽になれるのです。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著『セドナの夢』(三五館刊)より

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地球との交流法②「体の中にエネルギーを入れる」~李承憲著『セドナの夢』より


母なる地球と交流するための2番目の方法は、そのエネルギーを感じとることです。地球の大気中にはエネルギーが充満しています。気を通じて、私たちは母なる地球のエネルギーを直に身体で感じることができます。

両手を上のほうに持ちあげてみてください。手に感じとれるのは何でしょうか。空気に触れることができるはずです。まさに、この空気の中に母なる地球の息づかいがあるのです。目を瞑って、手をゆっくり動かして空気の流れがどんなふうに変わるのか、感じとってみてください。

手を通じて母なる地球のエネルギーが顔のほうに、そして身体中に伝わります。私たちのまわりを漂う温かなエネルギーの中に母なる地球がいます。私たちは母なる地球の胸に抱かれているのです。母なる地球の息づかいと愛が感じられます。私たちの魂は気に乗って、厚い身体の壁を突き破り出てきて、地球の魂と一つになります。

母なる地球のエネルギーは私たちの身体と心を浄化し、不安定なエネルギーを調和させ、私たちの身体に活力と生命力があふれるようにしてくれることでしょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著『セドナの夢』(三五館刊)より

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地球との交流法①「樹木を想像して呼吸する」~李承憲著『セドナの夢』より

陽だまりで両目を瞑り、身体中に降り注ぐ暖かな日差しを感じたことがありますか?

薄暗い闇の中で、遠く大地のシルエットをちらちらと覗かせる、黄金色の満月を見たことがありますか?

漆黒のような夜空に散らばる星の瞬きが揺れているのを見たことがありますか?

私たちが心を開いて感じさえすれば、とりたててがんばらなくても、太陽と月と星の祝福を受けられます。このすべては、母なる地球を踏みしめて立ち、その懐の中で息づいているからこそ感じとれるものです。

目を閉じて、あなたの前に樹木があると
想像してみてください。
大きくて健康な樹木です。
その樹木が吐きだす酸素は呼吸とともに
私たちの身体の中に入ってきて、
私たちが吐きだすエネルギーは樹木の中に
還っていきます。
樹木から新鮮な酸素をいただいて、
呼吸を続けます。
樹木はとても大きくて健康です。
生命のエネルギーを供給し、
私たちの身体を浄化しています。
樹木の生命は私たちのほうへ移ってきます。
私たちの生命は樹木へ移っていきます。

その樹木は地球に深く根づいています。地球から樹木へ、樹木から私たちへ、私たちから再び樹木へ、そして地球へと循環するエネルギーの流れをイメージしながら呼吸を続けます。

樹木の酸素を通じて地球のエネルギーと魂が私たちに伝わります。私たちは一瞬たりとも独りでは存在しえません。エネルギーの交流が、私たちの人生における本質なのです。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著『セドナの夢』(三五館刊)より

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