脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、世界各地で脳トレーニングを指導するにあたって、「実践」の大切さを説いています。一つ一つの行動を選択し、自らの責任を最後まで果たすこと。それが、人間として完成された姿だといいます。
スピリチュアルな成長を追い求めてトレーニングに励む人たちの多くが、その目的は悟りにあると考えています。しかし、李承憲氏の著書『息する平和学』によると、悟りは出発点であって目的地ではありません。
李承憲氏によると、悟りとは、すでに自分自身が持っているものを持っていると認めることです。自分の真の姿をそのまま受け入れることです。だから、悟り自体は、到達すべきゴールではないのです。
大切なのは、悟りの後です。自分の真の姿を知っているだけではなく、真の自分を実践することが重要だと、李承憲氏は言います。「分かっている」のと、「行動する」のは別次元。自分の中に見つけた真実を受け入れ、その真実に忠実に生きることを選択する。そのうえで、その選択に対して最後まで責任を全うする。それが、私たちの完成であり、脳トレーニングが目指す姿です。
ところが、多くの人は、責任を負うことを重荷と感じてしまいます。真実に目をつぶり、気づかないふりをするのです。
自分の中に良心があることを正直に認めましょう。その良心に基づいて誠実に行動しましょう。李承憲氏は、そう呼びかけています。脳トレーニングでは、神秘的な知識や修行は必要ありません。必要なのは、正直さと責任感なのです。
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