李承憲氏の脳哲学の核心・・・「すべての答えは脳にある」

李承憲氏の著書『脳哲学』によると、哲学とは「自分は誰か」という問いに対して、答えを探すことです。つまり、自分の存在価値を探し出すのが、哲学の目的です。

現代の社会では、多くの人が自分の価値を知らないまま生きています。価値が分からぬまま、とめどない無力感にさいなまれています。

李承憲氏は、「人間の価値は創造性にある」と言います。創造は人間の本性です。創造性を存分に発揮しているとき、人間は精神的な満足感を得ることができます。

人間が創造性を発揮するのに欠かせないのが、脳です。すべての脳には偉大な創造性が宿っており、脳哲学を実践することで、その潜在的な力をフルに発揮することができます。

李承憲氏によると、私たちが求める答えはすべて自分の脳の中にあり、絶え間なく脳に質問することで、答えを引き出すことができます。こうした実践こそが、脳哲学の核心です。

脳哲学が目指すものは、“完成”だと、李承憲氏は言います。完成とは、本来の価値が実現された状態であり、人間が人間としての存在価値を実現するのが“人間完成”。そして、人間と地球が共存する平和な世界を実現するのが“全体完成”です。

人間完成と全体完成のためには、一人ひとりが悟りに到達する必要があります。悟りは決して一部の人だけが成し遂げうるものではありません。脳哲学の実践を通して、だれでも悟りを開くことができます。

李承憲氏の脳哲学が提唱する「悟りによる連帯」

世界的な脳教育者、李承憲(イ・スンホン)氏の脳哲学によると、「悟り」とは、幸せで平和な世界を実現したいと願う状態です。エゴや利己心を捨てて、「人間完成」と「全体完成」のために悩を最高の意識レベルにまで引き上げる—。それが、悟りだといいます。

瞑想をしていると、時空を超越する感覚が得られるときがあります。自分と外部を区分する境界が消えて、“自分”という意識もなくなる無我の状態です。このとき、私たちは、宇宙と自分がひとつであることに気づきます。宇宙、そして地球と一体となる「宇我一体(うがいったい)」。まさにこの状態が、私たちを悟りへと導きます。

ところが、世の中には、悟りについて誤ったイメージを持つ人が大勢います。悟りとは苦行を重ねた一部の人たけが得られる超自然的な能力だという考えです。李承憲氏によると、こうした悟りへの誤った認識は、エゴから生まれたもう一つの欲望に過ぎません。悟りは幽体離脱や瞬間移動とは無関係なのです。

李承憲氏の脳哲学では、悟りを「真理に共感する意識が明るく目覚めている状態」と定義しています。悟りに到達したからといって、すべてが解決できるわけではありません。悟った人が最初にやるべきことは、他の人にも悟りを伝えることです。世界の平和や幸福を実現するためには、自分と同じ意識をもつ人を増やさなければならないからです。そして、悟りにもとづいて連帯する人たちを増やすための思想と実践法が、脳哲学なのです。

脳の「情報伝達力」が平和をもたらす~李承憲氏の哲学

脳教育者・李承憲(イ・スンホン)氏は、脳という人類共通の価値を通して、世界を分断させている様々な境界を取り除いていくという哲学を唱えています。

人類はこれまで、様々な情報伝達の技術を発展させてきました。コンピューターやインターネットは、その最たるものです。しかし、こうした技術の進歩が人類の平和に役に立っているのかどうか、改めて考えてみる必要があります。

世界では、異なる宗教や異なる民族同士の対立、そして、国家間の紛争が絶えず繰り広げられています。李承憲氏によると、こうした対立や紛争が起きる原因は、情報伝達やお互いの意思の疎通がスムーズに行われていないからです。情報伝達技術がいくら進歩しても、それだけは十分に意思を通わせることはできないのです。

私たちはもう一度、人間本来の情報伝達手段に立ち返ってみる必要があると、李承憲氏は言います。その情報伝達手段とは、「脳」です。脳は情報を処理し、伝達するうえで、最高の手段です。脳の力を活かせば、私たちはさまざまな価値観を超えて、意思疎通を図ることができるのです。

近年の脳科学の発展によって、生死をはかる基準が心臓から脳に変わりました。これは、天動説から地動説に移ったような画期的な変化です。脳こそが生命であるという考えが定まりつつあり、これによって、人類の脳への理解がさらに深まることが期待できます。

李承憲氏は、情報伝達の手段としての脳の価値を認識し、その価値を最大限に引き出す方法として、脳哲学を提唱しています。それは、脳を基盤として、私たちの教育や文化を再構築していくうえで土台となる哲学です。

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脳の創造力で幸せになる~李承憲氏の哲学

世界的な脳教育者、李承憲氏は著書『脳哲学』のなかで、人間が幸せになるには、脳を活用して創造性を発揮することが欠かせないと語っています。

私たちは、どんな小さなことであっても、努力して何かを成し遂げると、喜びを感じます。目標を達成したときの充足感は、ほかのときに感じる充足感よりもずっと大きく、深いです。

李承憲氏の哲学論によると、物事を成し遂げたときに、私たちがひときわ大きな喜びを感じる理由は、人間が創造的な生き物だからです。創造的なエネルギーで満ち溢れている限り、私たちはいくら困難にぶつかっても、自分が幸せだと感じることができます。幸せとは、何かを「創造したい」という思いを実現しようとする過程で得られる心理的な安定感だからです。

逆にいえば、愛、結婚、お金、名誉、地位などの条件がそろっても、創造性が欠如していると、幸福にはなれません。

創造的なエネルギーを失った人は、目先の問題に振り回され、自分のほんとうの夢を見失いがちになります。創造的でなく、破壊的なエネルギーに支配されるようになれば、他人を攻撃しようとしたり、自らを傷つけようとしたりします。

創造的でいるためには、自分の脳をうまく活用することが大事だと、李承憲氏は言います。脳こそは人間の創造力の源泉だからです。

脳はいつでも創造的でありたいと願っています。私たちがしっかりとした哲学を持ち、「自分の価値」や「地球の価値」を認識できれば、脳はそれらの価値を基準にしながら、創造性をフルに発揮してくれます。

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「哲学とは、脳への質問だ」~李承憲氏の脳哲学

李承憲氏は「すべての哲学は、質問から出発する」と言います。

心とは何か?

人間は自由になれるのか?

万物の本質は何か?

このような問いかけが、哲学のスタートです。古代以来、偉大な哲学者たちはこうした質問について、思索を重ねてきました。そのおかげで、人類はより深い人文精神を育むことができました。

李承憲氏の著書『脳哲学』によると、哲学にとって大事なのは質問であり、結論はそれほど重要ではありません。哲学には、数学や物理学のように明確な答えがないからです。

私たちの脳は、質問を問いかけると、いつでも反応してくれます。ある疑問が脳にインプットされた瞬間、脳は答えを探し求めてフル稼働します。その疑問が自分の人生にとって重要であればあるほど、脳は必死に答えを探そうとします。

私たちの人生は、答えのないことばかりです。それでも人間は必死に答えを見つけようとしてきました。その結果、素晴らしい創造性が発揮されました。人類史における偉業はすべて、だれかの脳にクエスチョンマークが浮かんだ瞬間から始まったのだと、李承憲氏は指摘します。

人間の脳は、毎日、大量の脳細胞が死滅します。しかし、私たちの脳にはもともと、一生かかっても使いきれないほどの脳細胞があります。探究心や好奇心を抱き、脳に絶え間なく質問していれば、脳はいつまでも元気でいられます。李承憲氏の「脳哲学」とはこのような脳の特質を理解して、真理を追究するプロセスなのです。

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創造が恐怖に打ち勝つ~李承憲氏の哲学

世界的な脳教育者、李承憲氏によると、現代人はいつも競争心と消費欲を駆り立てられています。その背景にあるのは、「恐怖心」です。李承憲氏の著書『脳哲学』から、恐怖心に振り回されない哲学のあり方を考えてみましょう。

李承憲氏によると、現代人は「自分だけ取り残されたくない」といった恐怖心によって、あくなき競争、そして、あくなき消費へと突き動かされています。

恐れは、人間が生存するうえで欠かせない本能の一つですが、恐れのなかには、根拠のないものもあります。脳の扁桃体(へんとうたい)には、不安や恐怖についての古い記憶が深く刻まれており、私たちの行動をいつも縛っているからです。

世の中にあふれる情報を無造作に脳にインプットしていると、脳は恐怖のシグナルを発し続け、人間はその恐怖にがんじがらめになります。

李承憲氏は、恐怖から解放されるためには、創造性を発揮することが大事だといいます。脳には本来、「創造」という根本的な機能が備わっており、「創造的な活動」をしているとき、脳は最も喜びを感じ、恐怖を打ち消すことができます。「創造的な活動」とは、自らの価値に気づき、そして、その価値をさらに高めていくことです。

李承憲氏の哲学によると、私たちは、恐怖を乗り越えて創造性を発揮したとき、真の幸せをつかむことができます。一人ひとりが創造性を発揮し、自分の価値に気づけば、世の中は活気にあふれ、宗教などに頼ることなく、平和を実現することができるのです。

(一指 李承憲氏の著書『脳哲学』より)

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李承憲氏の「人生に響く哲学」とは

世界的な脳教育者、李承憲氏は「ひとりひとりの人生に響く哲学」の大切さを説いています。李承憲氏の著書『脳哲学』より、現代社会に求められている哲学のあり方を考えてみましょう。

古代の哲学者たちは、哲学の世界だけにとどまらず、政治や数学、科学など幅広い分野で活躍しました。古代ギリシャのソクラテスは、哲学・数学・自然学・論理学・政治学などの多岐にわたる研究を行い、「万学の祖」と呼ばれました。哲学は、あらゆる学問、そして、実社会とも深く結びついていたのです。

しかし、現代社会において、哲学は学術の世界、いわゆる「象牙の塔」の中に閉じ込められがちです。哲学が私たちの人生や社会と切り離され、政治も経済も教育においても哲学が軽視されているのです。

今、世界には知識と情報が洪水ようにあふれかえり、人類はかつてないほど物質的に豊かな時代を迎えています。しかし、それにもかかわらず、一人ひとりの人生の基盤はぜい弱で、絶え間ない競争の中で消耗し、混乱しています。

そんな現代社会において、必要なのは、一人ひとりの人生に響いてくる哲学だと、李承憲氏は言います。何を選択すべきか、誰を信じるべきか。そして、私は誰で、どう生きるべきなのか・・・。そんな問いに答えてくれる哲学が求められているのです。

李承憲氏は、「まずは自らの脳を使わければならない」と言います。そして、答えが見つかるまで、脳を使い続けることが、哲学のあるべき姿なのです。

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地球を意識することで、真の平和を実現できる~李承憲氏の地球哲学

世界的な脳教育者、李承憲氏は、地球人としての哲学の大切さを説いています。地球は、すべての価値観の土台になるべきものだと、李承憲氏は語ります。著書『息する平和学』より、李承憲氏の“地球哲学”を紹介します。

          * * *

世界には、さまざまな価値観を持った人がいます。宗教や民族、国家によって、価値観は異なります。その価値観の違いが、戦争などの悲劇をもたらしてきました。価値観の違いを乗り越えて、人類の平和を実現するには、共通の土台となるような哲学が必要になります。それは、普遍的な「絶対的価値」ともいえるものです。

李承憲氏が考える絶対的価値。それは、宗教や思想、あるいは国家ではありません。もちろんお金や物質でもありません。それは、「地球」です。

「地球は、単なる土の塊ではない」と李承憲氏は言います。地球は、私たちの生命の根元です。地球がなかったら、人類も存在しません。私たちを生み、そして、育てるのは、地球なのです。

地球という存在はあまりにも大きすぎて、私たちが日常のなかで意識することはありません。それは、魚がふだん海を意識しないのと同じです。魚は、目の前のえさだけが自分の生命の根源だと思い込み、えさを奪い合うことに集中しています。しかし、魚が存在しているのは、海があって、水があるからです。

人間にとっての地球も同様です。私たちが信じる宗教や思想、そして私たちが所属する国家や民族も、地球なしでは存在しえません。地球こそが、絶対的な価値なのです。みんなが地球を意識することで、真の平和を実現できる—。それが、李承憲氏の地球人哲学の基本です。

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なぜ今「脳哲学」なのか・・・李承憲氏

世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏が、自らの30年間の研究成果をまとめた著書『脳哲学』。その前書きの要約を紹介します。

          * * *

これまでの人類の進化をけん引してきたのは、「よりよく生きたい」という人間の欲求でした。その欲求が宿るのは、私たちの頭蓋骨の中にある脳です。つまり、脳こそが人類史の震源地だったのです。

脳は人類の社会制度をつくり、農業や鉱工業を発展させてきました。しかし、脳が築いてきた現代物質文明が限界を迎えている今、私たちは脳をしっかりと理解する必要があります。脳を理解することによって、物質文明に替わる新しい時代への転換が可能になります。新しい時代とは、すべての人が幸せで平和に暮らせる精神文明時代です。新しい時代の幕開けには、全人類が共感できる哲学が不可欠であり、それが脳哲学なのです。

脳哲学とは、脳科学の理論に基づいて、脳の価値に気づき、脳を活用するための哲学です。一人ひとりが「私は誰なのか」「どのように生きるべきなのか」という究極的な問いに対して自ら答えを用意し、実践できるようになる。それが、脳哲学の目的です。

脳哲学を理解し、実践できる人は、弘益(ホンイク)の精神の持ち主です。弘益とは私欲を捨てて、広く社会や他者のために尽くすことです。

脳哲学と脳教育によって、脳の感覚、そして健康を取り戻し、さらには良心を取り戻す。それによって、人間性が喪失された時代から抜け出し、新しい希望の時代へと進むことができるのです。

「脳の活用 VS 脳の使用」~李承憲氏の教育哲学


韓国のソウル教育大学で5月11日、世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏を招いての特別講演会「脳がわかれば幸せが見えてくる」が行われました。李承憲氏は、明日の教育界を担う若者ら300人を前に、自らの教育哲学を語りました。発言要旨をご紹介します。

          * * *

あなたは脳を使用していますか、それとも脳を活用していますか?

「使用」と「活用」は、一見似ているようですが、実際には大きな違いがあります。

その違いが分かっただけででも、あなたの運命が変わるかも知れません。

その違いを一言でいえば、「脳を使用する人は、幸せを探し回る。そして、脳を活用する人は、幸せを創り出す」ということです。

脳の活用とは、自分の「生きる目的」のために脳を使うことです。生きる目的が脳に刻まれ、その達成のために脳が活動している状態です。

脳を使用から活用に変えること、それが、教育の役割であり、教育の基本哲学です。

教育とは「大人」を育てることです。大人とは、体が大きい人ではなく、魂が大きい人のことです。韓国流にいえば「弘益人間」。つまり、「広く世のために生きる人」が、大人なのです。

1980年、私は自らの悟りを伝えるために、毎朝公園で人々と対話するようになりました。当時30代の働き盛りで、市の保健所の臨時職員として妻子を養っていました。周囲は「イ・スンホンは気でもふれたか」と言いましたが、根気よく続けました。

私が今日の地位を築けたのは、脳を活用したからです。「私と社会と人類を救う」という目的のために、脳を最大限に活用したのです。

私の願いは、脳教育を通じて、弘益精神に満ちた世界を作ることです。その実現に向けた第一歩は、やはり脳の活用から始まると思っています。

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