変化を起こしたいのに、起こせずに悩んでいませんか?自分を変えたいと思っても、その方法が分からずに立ち止まっている人は多いようです。脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、自分を変える重要なポイントとして、「体と脳の疎通」を挙げています。
李承憲氏によると、変化を起こすには「意識」を変える必要があります。それはつまり、「脳」を変えることです。そして、脳の変化は、体を使うことではじめて実現するといいます。
脳は、必ず体を通じて情報を得ます。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などの感覚器官を通して情報が脳に入ると、情報に脳が反応し、これによって脳に変化が起こります。脳が変化すれば、これによって体が再び反応します。この繰り返しによって、「意識」がつくられていきます。この体と脳のやり取りがスムーズに行われることで、意識が抜本的に変化しやすくなるのです。
体と脳が円滑に疎通する状態を「水昇火降」(すいしょうかこう)といいます。水昇火降とは、体の腎臓にある水のエネルギーが上にあがり、心臓にある火のエネルギーが下におりる状態です。水のエネルギーが上にあがると、頭がすっきりして澄んだ意識になり、火のエネルギーが下におりてくると、下腹の丹田を温かくして、全身の循環が良くなります。
水昇火降により、体内で火と水の調和が取れると、気力が充実し、体の理想的なコンディションになります。この状態が脳の活性化を引き起こし、ダイナミックな変化を生みやすくします。