セドナ・メッセージ

一指 李承憲著『セドナ・メッセージ』より

あなたがどんな道を通ってここに辿り着いたのであれ
あなたにはここにやってきた理由があります。
今はあなたがそのことに気づかないとしても
ですから、耳を傾けてください。

セドナはあなたに語りかけます。
黄金色の夕陽の中にそびえ立つ老木のイブキが
あなたに理由を教えてくれるかもしれません。

あなたが今人生のどんな岐路に立っていようとも
あなたの心の中には問いがあります。
今はあなたがそのことに気づかないとしても
ですから、耳を傾けてください。

セドナはあなたに語りかけます。
ネイティブ・アメリカンの顔に似た赤岩が
あなたの問いを思いださせるかもしれません。

今あなたの中で育っている問いがどんなものであれ
あなたの中には答えがあります。
今はあなたがそのことに気づかないとしても
ですから、耳を傾けてください。

セドナはあなたに語りかけます。
満月の下できらめくオーククリークの水が
答えを教えてくれるかもしれません。

夜空いっぱい埋め尽くす星々の間合いに
コヨーテの泣き声が長い尾を引くとき
午後のモンスーンとともに雷や稲妻が
サンダーマウンテンを揺さぶるとき
それよりもっと大きな声で
あなたのもとにやってくるセドナのメッセージがあるのです。

地球が生まれて以来、
あらゆる生命がともに夢見た世の中があります。
神と人間、空と大地、山と海が
ともに描いた世界があります。
老木のイブキと赤岩とオーククリークの水がともに見る夢、
セドナにやってきた友よ、その夢を持ち帰ってください。

その夢はここへ来た理由であり、
あなたの問いや答えなのかもしれません。
その夢はあなたの内なる最も偉大なものを
呼び醒ますかもしれません。
新しい空、新しい大地、新しい人、そして新しい人生の道
神聖なる空、豊かな大地の上に
あらゆる生命が共存する平和な世の中
あなたはその夢を叶えるために地球にやってきた存在です。
今はあなたがそのことに気づかないとしても。

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李承憲氏が本で語る「悟りとは」

悟りとは何か――。
なぜ人は悟りを得ようとするのか――。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、呼吸と平和についての本『息する平和学』の中で、「悟り」についてのわたしたちの疑問にこたえています。

李承憲氏によると、悟りは、自然災害や戦争、飢饉に苦しめられた時代ほど、人々の関心を集めてきました。逆に、平和な時代には、悟りは抽象化された観念となって人々の心の中に眠りがちでした。

悟りとはすなわち「調和の原理」です。人間が、地球に生まれた生命のひとつとして、自然の法則に従い、調和の原理の中に在ることを自覚する。そして、自らの人生を「選択」する存在へと目覚めさせていく。それが悟りです。

李承憲氏は本の中でこう語っています。「悟りは選択だ。悟りはもともと自分の中にあるものを発見することで、自分の真の姿を自分だと認めることだ。自分の実体は、体とその上に被せられた情報ではなく、自分の魂であり、始まりも終りもない永遠な生命であることに気づくことだ」(著書『息する平和学』)

自分の中にあるはずの「悟り」が簡単に見つけられない原因は、観念にあります。様々な情報に振り回されている時の自分は、「マトリックス」、すなわち、「偽りの自我、幻想」であり、悟りからは遠い状態です。観念の殻をやぶり、魂を目覚めさせることによって、自らの意志で「選択する存在」になることができます。

観念から自由になり、選択できる存在となった時、人は自分の責任を自覚します。自らの人生、属している社会、未来の地球に生きる子孫たちへの責任を負おうとする心。そのような心の持ち主は、世の中にとって何が必要なのかを選択し、果敢に行動することができます。その時こそ、わたしたちは自分の人生の主(あるじ)になれるのです。

李承憲氏の脳教育が導く「社会的健康」

『「病気ではない」という状態は、健康の出発点に過ぎない』――。
脳教育の世界的権威である一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、著書『息する平和学』の中でそう語っています。本当の健康とはなにか。李承憲氏は、脳教育の視点から、「社会的健康」の重要性を唱えています。

◆魂の願いをかなえる
体と心は、魂の願いをかなえる「equipment(エクイップメント)=道具」に過ぎないと、李承憲氏は語ります。心身ともに健康であることは第一ですが、それ自体が人生の目的ではないのです。なりたい自分になって幸せな人生を歩むこと――そのために、わたしたちの体と心は存在しています。

◆社会的健康の実践
李承憲氏は、幸せになるためには、体と心の健康以外にも必要なものがあると言います。それは、「社会的健康(ソーシャル・フィットネス)」です。
昔から人間は、他者との関わりの中で成長してきました。社会的健康とは、他者との創造的な結びつきです。社会的健康を得るためには、心身が健康であることが前提であり、さらに、能力・情報・技術も必要です。

◆共同体を有益に導く
社会的に健康になるには、共同体への参画も必要になります。共同体の中で、人々と良い関係をつくること。仕事に対する責任を持ち、役割を果たし、他人から信頼を得ること。その繰り返しによって、ヒューマンスキル(人間関係能力)が培われていきます。社会的健康は、自分1人だけが利益を得るものではありません。共同体全体を有益に導くことによって成し遂げられるのです。

◆脳教育は「体験と実践」
社会的健康を得るための最適なトレーニングが、脳教育です。李承憲氏は『脳教育では、観念的で教理的な教えではなく、体験と実践を通じて、社会的健康を体得できる』と言います。昨今の日本では、他人と触れあうことができない人が増えています。社会的健康は、幸せをつかむための大きな一歩。脳教育がその一歩を後押しするのです。

李承憲氏が語る脳教育の「4つの核心」

脳教育の第一人者である一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、著書『息する平和学』の中で、脳教育の核心に触れています。同著によると、脳教育には、主に4つの目的があります。それは、「感覚の回復」「良心の回復」「平和の体験」、そして、「脳の主になること」です。この4つの目的を理解することで、脳教育の真髄に迫ることができます。

◆感覚の回復
李承憲氏によると、脳教育の核心の第一は、「感覚の回復」です。
文明化した現代人は、生き方や人間関係、遊び方などをすべて学ばなければ生きていけないと思いこんでいます。しかし、わたしたちにはもともと生命体としての素晴らしい能力が備わっています。脳教育では、呼吸によって調和とバランスを感じ、それらの感覚をひとつずつ目覚めさせていきます。

◆良心の回復
脳教育の核心の第二は、「良心の回復」です。
健康な体や知識があっても、良心のない人間が集まれば、人類だけでなくあらゆる生命の生存を脅かす危険要素となり得るでしょう。良心を持つことは、人として生きる上でとても大切なことです。脳教育では、自分自身を見つめることから、良心の回復を図ります。

◆平和の体験
脳教育の核心の第三は、「平和の体験」です。
明るく強く優しいエネルギーは、世の中を癒す力を持っています。平和は、理解するのではなく実践を通して体験するもの。脳教育では、体、名前、人格の向こう側にある自分の実体を見つめ直し、自ら愛することから平和を体感します。

◆脳の主になること
脳教育の核心の第四は、「脳の主になること」です。
わたしたちの脳は、入り乱れた雑多な情報に支配されていることが少なくありません。脳教育を受け、自分自身の脳の主になることで、情報を選択あるいは創造する力を生み出します。このパワーこそ、人生を切り拓く根源となるのです。

      *     *     *

李承憲氏が語る脳教育の真髄は、天と地を感じることができる「天地人」を目指すことにあります。自分自身を癒すばかりでなく、地球平和にも貢献できる創造性豊かな人間の在り方が、ここに示されているのです。

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李承憲氏が語る~「地球」と「平和」のための脳教育

人間は、互いに競争することによって文明を切り開き、生活を豊かなものにしてきました。しかし、競争社会は格差を生み、格差は人に妬みや不満、怒りなどの負のエネルギーをもたらしているのも事実です。

李承憲氏は、著書『息する平和学』で、そのような「負」の情報からの決別を訴えています。そして、それに代わる良い情報を脳に与えることで、脳を活性化することができると言っています。

では、「良い情報」とはどんな情報を指すのでしょうか?李承憲氏は次のように語っています。

脳教育でよい情報なのか否かを判断する最終的な基準は「地球」と「平和」だ。ある情報を選択しようとする時、私たちが最終的に問いかける質問は「この情報が地球にいいのか」である。「この情報が成功と競争に役立つのか」でなく、「この情報が平和に役立つのか」である。(李承憲氏『息する平和学』)

脳に良い情報を与えるという脳活性化法は、脳教育における主なアプローチの一つです。脳教育には、このほかにも、体を動かして脳を目覚めさせていく脳活性化法や、呼吸によってエネルギーを呼び覚ます脳活性化法があります。

脳は複雑で精密だが、脳教育は複雑でも難しくもない。脳教育の核心は、脳に清らかで明るいエネルギーと、よい情報を供給することで、パワーある脳をつくることだ。(李承憲氏『息する平和学』)

人類の平和のために、脳教育の必要性を掲げる李承憲氏のメッセージ。「地球」「平和」というシンプルなキーワードを心に留めるところから、私たちの可能性が広がっていくのです。

「ニューヒューマン」が世界を変える~李承憲氏

2011年3月11日の東日本大震災以降、日本では、他者をいたわり他者のために行動するつながりに光が当たるようになりました。いまなお、自費で被災地にかけつけ、ボランティア活動をされている方々がいることに多くの人々が感動し、「絆」の和はどんどん広がっています。

韓国では昔から、私欲を捨てて、他者のために力を尽くす人のことを「弘益人間」と呼び、尊敬を集めてきました。李承憲氏は著書『息する平和学』のなかで、「『社会のために生きることが、自分自身を生かすこと』という考え方は、地球平和につながる」と語っています。

李承憲氏は、地球平和のために働く人が備える条件を5つ示しています。
1.体と心が健康である
2.良心的である
3.心のバランスがとれていて、安定している
4.生計を立てる能力を持っている
5.自らの言葉・考え・行動から良い情報を選択することができる

この5つの条件を満たした人のことを、李承憲氏は「ニューヒューマン」(新しい人間)と呼んでいます。『息する平和学』には、次のような記述があります。

「弘益の精神で地球愛、人間愛を実践する人がニューヒューマンであり、ニューヒューマンの力を結集させると、平和のパワーが生まれる。ニューヒューマンは明るく強い人だ。善良で、力のある人だ。自らの力を自分の利益だけでなく、社会全体のために使うという成熟した意識を持つ人だ。ニューヒューマンはパワーある脳を持っている。そんなパワーある脳をつくるのが、脳教育なのだ」

李承憲氏が提唱する脳教育は、ただ個人の目先の幸せを追求するための手段ではありません。そこには、地球全体を対象とした、壮大な愛と平和の実践が示されているのです。

「脳の目覚めが導く平和」~李承憲氏『息する平和学』より

一指 李承憲(イルチ イスンホン)氏は、幸福と平和のために、脳の活性化、すなわち脳教育の必要性を提唱してきました。脳教育の目的は、「自分が本当に願っていることは何か?」という心の声に純粋な気持ちで耳を傾けられるようになること。そして、思い描いたビジョンを実現し、なりたい自分になることです。

著書『息する平和学』の中で、李承憲氏は次のように語っています。「パワーある脳が集まって健康な社会をつくり、健康な文明をつくる」。同著によると、パワーある脳とは、3つの特徴を備えた脳のことを指します。すなわち、「創造的」「平和的」「生産的」という3拍子がそろった脳です。

◆創造的な脳
創造的な脳とは、明るい未来を思い描く脳です。柔軟な思考と創造の力で、どんな苦難も乗り越え、道を切り開いていきます。現実に屈服することなく、一歩一歩前に進むパワーを生み出します。

◆平和的な脳
平和的な脳とは、人と調和し、人を癒すことができる脳です。周りの人や出来事との調和、さらに、自らを癒すヒーリング能力などが備わった脳は、わたしたちを平和へと導きます。

◆生産的な脳
生産的な脳は、責任感を持ち、現実に対処できる脳です。時間や資源を浪費するのではなく、地に足をつけて行動することによって、夢を叶え、願っていた自分を具現化することができます。

「平和を実現できる力を育てる最もはやい道は、自分の脳を目覚めさせて脳と対話し、脳を活性化することだ」

李承憲氏は私たちにそう語りかけます。脳教育によって脳を覚醒させ、自らの脳の主となる。その先には、平和への道標が示されているのです。

平和のカギは脳の情報にある

世界中の人が望みながら、なかなか実現しない地球の平和。世界的な脳教育者で、平和活動家でもある一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、平和実現のカギを握るのは、「人間の脳だ」と言います。李承憲氏の著書『息する平和学』から、脳と平和についての記述を要約して紹介します。

* * *

地球の平和を実現するカギは、人間の脳にあると、私は考えています。

人間の脳には、いろいろな種類や特性があり、その種類によって、つくられる情報が変わります。たとえば、歪んで暗い脳は、歪曲された暗い情報を生みます。明るく健康な脳は、健康的でポジティブな情報を作り出します。明るく健康な脳が集まると、健康的な社会と文明が生まれます。

世の中に生まれるとき、人間の意識は白紙です。しかし、年をとるにつれて、様々な情報が入ってきて、人間の意識は「観念」という殻で囲われてしまいます。この殻によって、本来の純粋な魂は遮られ、脳は真の自分の姿が分からなくなります。その結果、宗教や国家、富と名誉など、不完全な価値を絶対視するようになるのです。

このような脳は、観念や習慣という「仮我」(仮の自分)の壁にぶつかって、真我(本当の自分)の声を聞かなくなります。そして、真我を見失った脳は、自分の利益だけのために働くようになるのです。

自分の脳の主人になることができれば、否定的な情報から自らを守り、自分と社会を癒す肯定的な情報を生みだすことができるようになります。肯定的な情報を作れる脳は、自分をヒーリングし、社会をヒーリングすることができます。このような脳がまさに世界平和のカギです。パワーにあふれた脳は、平和を実現するために最も強力な道具なのです。

無限競争社会との決別を~李承憲氏

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、著書『息する平和学』で、人間のあくなき支配欲が地球にもたらす弊害について、警鐘を鳴らしています。

* * *

わたしたち人類は、地球上の土地や資源を所有したり支配したりすることを追求してきました。その追求は、人間を成長させ、文明を切り開く原動力になりました。しかし、そこには、常に争いがつきまといました。物質のすべては限りがあるのに、欲求は無限だからです。

李承憲氏は著書『息する平和』で、こうした人類の姿について、「息を吐かずに吸い続ける呼吸と同じだ」と指摘しています。息を吸ってばかりいると、生命は死に絶えるのと同じで、人類も「今のような無限競争の中で外的な成長を続けると、ついには私たちの文明自体が崩れてしまうだろう」と、李承憲氏は語っています。

呼吸は、生物が生命活動を維持するために行うサイクルのひとつです。吸ったら吐く、という動きはとてもシンプル。この動作が、繰り返されることによって、わたしたちは生きることができます。しかし、吸い続けるだけではいつか死んでしまいます。そう、あれも欲しいこれも欲しいと願い、人を押しのけて自分の所有物としても、いつか許容量を超え、自滅してしまうのが自然の摂理なのです。

李承憲氏は、物質的な欲求から離れて精神的なものを求めよう、というメッセージを訴え続けています。

「成長を求める人間の欲求には、決して際限がない。しかし、支配したり、所有したりできる対象には限りがある。だから、外的な成長は、いずれ限界にぶつかるしかない」。あくなき欲望と外的な成長の先には、破壊が待ち受けています。今こそ、私たち一人一人が、自らの生命の循環に意識を向け、地球との共存を図るときなのです。

本当の自由を手に入れる

一指 李承憲著『セドナの夢』より

どうすれば自由な魂になれるでしょうか。祈ってなれるものなら、どんなに簡単でしょう。人類はこれまで数千年も祈ってきました。魂の自由のために祈ってきたし、平和のために祈ってきました。私たちはもはや祈るだけではダメであることを充分に知っています。

自由な魂となるには、まず魂の実体を知る必要があります。

例えるなら、魂は、色もなく重さもない器のようなものです。魂の重さはゼロ(0)です。魂という器にはさまざまな記憶、感情、欲望、数多くの情報が盛りこまれています。

人はしばしば、愛を感じるのは魂であり、憎しみを感じるのは魂ではないと考えます。しかし愛と憎しみは両方とも感情であって、魂そのものではありません。憎しみも執着であり、愛も執着です。自由な魂は執着しません。

ゼロだけが純粋です。そしてゼロだけが自由です。魂は空(くう)であり、無です。私たちがこの手に何かを握りしめているかぎり、ほかの何かを掴むことはできません。

カネ、名誉、成功・・・・・。世の中を生きていくのに必要です。しかし、必要な分だけ取って使ったら、あとは縛られたり執着したりしないことです。

天秤は、生死を含めてあらゆる状況と現象を淡々とはかるのみで、気分を害す理由も、よくする理由もありません。

「これは5kgか」―――それでおしまいなのです。

自由な魂には好き嫌いがありません。

自由な魂だけがパッと開けた視界を持って真実を見ることができます。あらゆる物事から自由になることです。そのための力を、私たちの脳は持っています。脳の主になれば、自分の脳をコントロールでき、脳内にあるいろいろな情報を活用できるのです。