李承憲氏の脳教育~「心の集中」が物事を大きく動かす

世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、心を集中させればさせるほど、願いを叶えることができるといいます。それは、心が動くことでエネルギーが動き、それが大きな変化をもたらすからです。この原理を脳教育では、心気血精(しんきけっせい)と呼んでいます。

「何かを達成したい」と心から願うとき、私たちの体内で分散されていたエネルギーが集中し始めます。エネルギーが動き出すと、血液が動き、体に物理的な変化が生まれます。その結果、体が目覚め、脳が目覚め、願いを成し遂げるための力を発揮できるようになります。つまり、「心」や「気」という目に見えないものが、「血」という目に見えるものを動かし、現実(精)が変わるのです。

心気血精の原理のポイントは、「集中」にあります。虫メガネで太陽の光を集め、その光を一点にあてると熱さのあまり燃え始めますが、まさに私たちの心も同じ。分散された心を一つのことに集中させることで、大きな力を発揮するのです。

「こうしたい」という思いを抱いたとき、「でもそれは難しいだろう」「自分にはできない」といった疑念や否定的な考えにとらわれると、集中力は落ちてしまいます。否定的な考えを捨て、確固たる自信と信念を持つことで、自分の外部にある宇宙のエネルギーをかき集めることができます。

疑いと恐れのない心は、脳の力を100パーセント引き出します。心があってこそ、脳が動く。それが、李承憲氏の脳教育のポイントです。

一指 李承憲著『脳呼吸』より

李承憲氏の脳教育~最後の「第5段階」で脳の主になる

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏の脳教育の5段階の最後のステップが、「自分の脳の主(あるじ)になること」です。脳の主人になることで、自らの脳を100%活用することができます。

李承憲氏は、「脳の主人は自分であって、脳から生まれる考えや感情、情報、記憶、そして肉体も、すべて主人のための『道具』に過ぎない」と言います。これらの道具を使いこなして、自分の夢を実現する。それが脳教育の目的です。

脳の主人になるうえで不可欠なのは、「運命とは、自ら創造するものだ」という自覚です。私たちの脳に備わっている無限の創造力。その可能性を信じること。そして、その創造力で自らの運命を切り開いていくこと。そのための意識が目覚めることで、素晴らしい創造力を発揮することができます。

李承憲氏は「望んだことをしようと選択しておいても、無意識のうちにその選択に抵抗する自分と、その障害を克服しようとする自分が同時に存在し、私たちはその矛盾の中でときどき放棄することを選択してしまう」と指摘します。しかし、脳教育を通じて脳の主となることで、自分が本当の望みを選ぶことができるのです。

脳教育の最終段階では、生産的・創造的・平和的な情報を生産して、常に実践する習慣を作り出すことができます。「弘益精神」に基づいて、世の中全体の幸福に貢献することができる。それが、「脳の主」のほんとうの姿です。

ビジョンが明確になれば、脳が統合へと向かう~李承憲氏の脳教育の第4段階

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏の脳教育の第4段階となるのが、脳の3つの領域(新皮質・旧皮質・脳幹)を統合させることです。脳の統合よって、あなただけが持つ特別な能力や創造力が発揮できるようになります。

脳の統合とは、脳の潜在的な力が存分に発揮される状態をつくることです。そのために必要なのが、「ビジョン」です。ビジョンとは「自分が成し遂げたいこと」であり、「ほんとうの自分」が心から実現を願う夢です。

脳が本来の力を発揮できるかどうかは、ビジョンに向かって果敢に行動できるかどうか次第です。李承憲氏によると、ビジョンがあれば、脳は自らにムチ鞭打って働いてくれるだけでなく、自らの限界を克服してくれます。そのためには、「自分がほんとうに望んでいることは何か」を明確にして、それを達成するために何をすべきかについて、自らの脳と対話する必要があるのです。そうすれば、脳は必要な力とアイデアを提供してくれます。

李承憲氏は脳教育の著書『脳がわかると人生は変わる』において、「常に正直、勤勉、そして責任感を持って発言し、それを実践に移さなければなりません。あなたがまずこのように高潔な行動をするなら、脳もあなたの言葉に耳を傾けて、あなたのために献身する」と語ります。脳の統合は、その結果として起こるのです。

脳が統合したとき感じられるのが、自分の真の自我です。真我を感じたとき、無限の自信が生まれ、脳の創造力が本領を発揮します。

李承憲氏の脳教育で、思考の「枠」を打ち破ろう

世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏によると、私たちは自分で気付かないくらい先入観に支配されています。自分にできること、できないこと。自らの運命。人間関係…。ありとあらゆることに先入観を抱いています。「どうせ私なんて」という後ろ向きの考えも、先入観の顕著なあらわれです。

先入観は、生まれてからいろいろな経験を重ねるにつれてしみついたものです。私たち一人ひとりの脳に刻みこまれており、ふだんの感情や思考のパターンに深くかかわっています。

李承憲氏は、脳教育を通じて「先入観を抜け出す」ことの大切さを説いています。先入観から抜け出すことができれば、物事をまったく新しい角度から見ることができるようになります。新しいアイディアが思いつき、これまでできなかったこともできるようになり、長い間悩んでいた問題も解決できるようになります。

先入観から抜け出す一番の方法は、脳を柔軟にすることです。これが、李承憲氏の脳教育トレーニングの5段階のうちの第2段階となります。脳が柔軟になれば、「枠を打ち破る思考」が生まれ、先入観からも解放されます。そうなると、脳は喜んで新しい情報を受け入れるようになります。心に余裕が生まれ、自分とは違った観点から物事を見ることができ、人間関係も改善します。

李承憲氏は、「先入観は、真のあなたとは何の関係もない。それはあなたでもなければ、あなたの本質でもない」と強調します。先入観という雑念が消えたとき、私たちの創造力に限界がなくなります。それが、脳教育の目指すゴールの一つです。

一指 李承憲著『脳がわかると人生は変わる』より

「11」の字に歩けば、精神もまっすぐになる☆李承憲氏の健康ウォーキング

あなたは今どんな姿勢を取っていますか?姿勢は見た目の美しさだけでなく、健康にも深く関係しています。一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、人体のあらゆる病気が悪い姿勢に起因すると言っても過言ではないといいます。誤った姿勢を続けていると、背中などの骨がゆがんでしまい、骨粗しょう症や冷え、肥満、便秘などを招きます。習慣になってしまった悪い姿勢を正すのにぴったりなのが、李承憲氏の提唱する健康ウォーキングです。

骨格のゆがみの中でも、とりわけ問題なのは、脚と胴体をつなぐ股関節(こかんせつ)のゆがみです。股関節がゆがんだ状態で歩き続けると、骨盤が傾きます。その結果、両足の長さが左右で差が出てきて、体全体に偏りができます。歩くときも、両足の角度が異なるようになり、靴底のすり減り方も大きく違ってきます。

李承憲氏が提唱するウォーキングは、「ジャンセンウォーキング」と呼ばれ、数字の「11」のように両足を平行に並べてまっすぐに歩く歩行法です。ゆがんだ骨盤や股関節を正し、健康を守ることができます。

ジャンセンウォーキングに慣れてくると、意識的に力を入れなくても、骨盤の筋肉が自然に丈夫になってきます。姿勢がまっすぐに伸び、エネルギーが全身にバランスよく配分され、首、腰、足、さらにすべての臓器が楽になります。李承憲氏によると、体がまっすぐ伸びれば、精神もまっすぐになるといいます。周りに振り回されないで、自らの力で全体を把握する感覚が生まれていきます。

一指 李承憲著『ジャンセンウォーキング』より

脳を「古い習慣」から解放する☆李承憲氏の脳教育トレーニング

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、脳をうまく使うと、創造的で平和に生きることができるといいます。

脳教育のトレーニングを受けるうえで、ぜひ念頭におきたいのが、脳の重要性です。脳はすべての臓器に指示を出しており、肉体的な動きや心が抱く感情は、すべて脳の活動に基づいています。脳は数兆個もの神経を持ち、その構造は極めて複雑です。科学者の多くは、この宇宙で最も複雑な物体のひとつが、人間の脳だと言います。

しかし、そんな脳を活用しきっている人はそれほど多くありません。それは、私たち自身が、脳の本領を発揮するのを妨げているからです。脳の力を阻害するものは、否定的な感情や先入観、過去の体験から生まれる記憶です。李承憲氏の脳教育では、こうしたマイナス要因を除去し、脳の力を開花させていきます。

脳教育では、体を刺激することで、気エネルギーの通り道である経絡(けいらく)を開き、「人生の目的を探し出す」ことにエネルギーを集中させます。そのトレーニング内容は、肉体的、感情的、精神的、それぞれの面からアプローチするさまざまなプログラムで構成されています。脳の感覚を呼び覚ます「1段階」から、脳の主人になる「5段階」までの段階に分かれています。

脳呼吸の第1段階は、「脳の感覚を呼び覚ます」ことがテーマ。手の中にある気を利用して自分の脳を感じるといった訓練を行います。脳が柔軟になれば、習慣にとらわれず、柔軟に自分を変えることができます。ぜひ脳教育のトレーニングにチャレンジしてみて下さい。

一指 李承憲著『脳がわかると人生は変わる』より

「選択すれば、成し遂げられる」–。李承憲氏の脳教育でパワーブレインへ

世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、どんな人の脳にも、偉大なことを成し遂げるパワーが備わっているといいます。ただ、物事を成し遂げるためには、脳にしっかりと「目標」を認識させる必要があります。大事なのは、その目標の中身です。

李承憲氏によると、目標が生産的、創造的、平和的なものなのか、それとも支配や欲望に導かれた利己的なものなのかによって、脳の働きは大きく変わります。脳は生産的、創造的、平和的な使い方をするとき、本来の能力を発揮し、健康で幸せな人生を創造する役割を果たしてくれます。

脳の活躍を邪魔するのが、ネガティブな情報です。「私は何をやってもだめだ」「あなたのせいで、私の人生はうまくいかない」といった後ろ向きの考えに支配されたとき、脳は誤作動を起こします。一方、「自分はできる」というポジティブな情報で満たされると、脳は成長します。大事なのは「選択」であり、まさに「選択すれば、成し遂げられる」(李承憲氏)のです。

脳教育のトレーニングを行うと、脳の中の濁ったエネルギーが自然に外へ流れます。そして、新鮮なエネルギーが体の中に入り込み、ネガティブな考えや感情から解放され、正しい選択ができるようになります。正しい選択をするとき、何をすべきか知っていながら行動に移せなかった弱い脳(ダークブレイン)は、自ら決断し、それを実行できる創造的なパワーブレインへと切り替わります。

「超意識」で感情をコントロールしよう~李承憲氏の“脳”哲学

世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏によると、人間には本来、感情をコントロールする優れた力が備わっています。その力をうまく利用すれば、自らの感情を自在に「創造」することができます。

脳のなかで、感情を感じるところを「大脳辺縁系」といいます。ヘビやカメなどの爬虫類(はちゅうるい)は、この大脳辺縁系が発達していないため、感情を抱くことがないとされます。カメを飼育していても人間にあまりなついてくれないのは、大脳辺縁系が未発達だからです。

これに対して、人間や猿、犬などの哺乳類は大脳辺縁系がたいへん発達しており、感情が豊かです。とくに人間は大脳辺縁系の機能が優れており、感情をコントロールする能力も発達しています。

ところが現代を生きる私たちは、いつも否定的な感情に振り回されながら生きています。李承憲氏によると、感情の渦に巻き込まれてしまう理由は、利己心や生存本能に身を任せているためです。

利己的な意識から抜け出すには、まず「利己心は錯覚から生じる」(李承憲氏)という事実を認識する必要があります。宇宙のエネルギーは無限です。だから、幸福はいくらでもシェアしあえるのであり、利己的である必要は全くないのです。

他人の幸せが、自分に幸せにもつながるという原理が分かったとき、感情や欲望の呪縛から逃れることができます。そのような状態を李承憲氏は、「超意識」と呼びます。超意識を得ることで、感情は自分の思うままとなり、脳の力をすべて創造的なことに振り向けることができるのです。

李承憲氏が脳教育で訴える「地球人への回帰」

世界的な脳教育者・一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、地球人としての自覚を持つことの大切さを説いています。国家や民族、宗教の垣根を越えて、「地球再生」に取り組むべきだといいます。

多くの学者が、このままでは地球上の文明があと数十年で滅亡すると警告しています。現在、世界の人口は60億人。このままでは2025年に80億人、2050年には100億人に達する見通しです。100億もの人口を地球が支えるのは、不可能だといわれます。

全人口の20%にあたる12億人は1日1ドル以下の暮らしをしており、飢餓や栄養失調の人も8億人にのぼります。水不足で命を落とす人も多く、国連環境計画では、このままだと2025年には18億人が水不足に苦しむと予想しています。

地球の未来を担う子供たちが、水にも困るような状況をつくったのは、ほかでもない人間自身です。私たちは長い間、無知と無関心によって、あるいは傲慢さでもって地球を虐待し、壊してきました。地球は持ち前の「自浄能力」で何とかしのいできましたが、それもいまや限界を迎えています。

李承憲氏の脳教育が強調するのは、私たち人間はすべて「地球人」だということ。どんなに大国でも、地球に比べれば小さい存在です。どんなに長い歴史を誇る民族や宗教も、地球に比べたら歴史は浅いです。国家、民族、宗教が消えても人類は生存が可能ですが、地球がなくなれば生存できません。

地球は今、苦痛に満ちたうめき声をあげて、人間に抗議しています。私たち一人ひとりが地球の声をしっかりと受け止め、地球人として行動を起こすべきです。

一指 李承憲著『セドナの夢』より

李承憲氏が提唱する健康ウォーキングで、真我発見

脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、「体と遊ぶ」ことの大切さを説いています。「体と遊ぶ」とは、自分自身の体を感じて、脳を気持ちよくさせることです。その方法として、李承憲氏が推奨するのが、ジャンセンウォーキング(長寿歩行)です。

ジャンセンウォーキングは、李承憲氏の開発したオリジナル・ウォーキング。一言でいえば、「体を感じながら」行う歩行です。足の裏の真ん中あたりにある湧泉(ゆうせん)というツボを意識しながら歩くことで、脳を活性化させていきます。足の指から伝わってくる温かい感覚を味わいながら体の感覚を目覚めさせ、意欲を引き出していきます。

李承憲氏によると、ジャンセンウォーキングは子供の教育にもたいへん効果的です。最近の子供たちは、テレビゲームや映像などから常に強い刺激を受けているため、自分自身の体を感じる機能が衰えがちです。

ジャンセンウォーキングは、そんな子供たちに対して、「自分の体に赤裸々に立ち向かう」ことを教えてくれます。ウォーキングによって体と脳が刺激を受けたとき、隠れていた「真我」(ほんとうの自分)が姿をあらわします。真我は決して本や知識で身につけられるものではありません。体と心、そして脳の感覚が目覚めることで、はじめて達成できるものだと、李承憲氏は言います。ぜひ家族みんなで、ジャンセンウォーキングを楽しんでください。

一指 李承憲著『ジャンセンウォーキング』より