世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、心を集中させればさせるほど、願いを叶えることができるといいます。それは、心が動くことでエネルギーが動き、それが大きな変化をもたらすからです。この原理を脳教育では、心気血精(しんきけっせい)と呼んでいます。
「何かを達成したい」と心から願うとき、私たちの体内で分散されていたエネルギーが集中し始めます。エネルギーが動き出すと、血液が動き、体に物理的な変化が生まれます。その結果、体が目覚め、脳が目覚め、願いを成し遂げるための力を発揮できるようになります。つまり、「心」や「気」という目に見えないものが、「血」という目に見えるものを動かし、現実(精)が変わるのです。
心気血精の原理のポイントは、「集中」にあります。虫メガネで太陽の光を集め、その光を一点にあてると熱さのあまり燃え始めますが、まさに私たちの心も同じ。分散された心を一つのことに集中させることで、大きな力を発揮するのです。
「こうしたい」という思いを抱いたとき、「でもそれは難しいだろう」「自分にはできない」といった疑念や否定的な考えにとらわれると、集中力は落ちてしまいます。否定的な考えを捨て、確固たる自信と信念を持つことで、自分の外部にある宇宙のエネルギーをかき集めることができます。
疑いと恐れのない心は、脳の力を100パーセント引き出します。心があってこそ、脳が動く。それが、李承憲氏の脳教育のポイントです。
一指 李承憲著『脳呼吸』より