脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏によると、地球の魂は、人間の魂と結びついています。私たちが地球の心を感じ、地球と相通じることができたとき、母なる地球の心で、すべてを受け入れて愛し、調和をなすことができるといいます。
東洋と西洋を問わず、地球のことを「母なる地球」「母なる大地」などと呼ぶ言語は多いです。李承憲氏によると、母なる地球の存在は、いわゆる「神」という概念とは大きく異なります。神は目に見えませんが、母なる地球は目に見える身体を有しているからです。地球は、私たちがだれでも目で見て、聴いて、触ることができます。だから、人間が行っていることを喜んでいるか嫌っているかは、地球の状態を見れば、すぐにわかります。
一方、神という概念は、私たちが肉体で触れることができない存在です。人類は昔から、応答しない神に向かって絶えず祈り、自分の信じる神が、自分たちの属する国や民族、そして家族を守ってくれるものと信じて、争いごとを繰り返してきました。いわば、神の名の下、自分の望みどおりに振る舞ってきたのです。
地球は、あらゆる人類の母のような存在です。母のような大いなる愛で全人類を温かく包み込める存在、すべての国家と民族と宗教を抱擁できる存在こそがまさに「母なる地球」なのです。母なる地球はいま、人間の無分別さのせいで苦しんでいます。母なる地球の苦しみは、単に、地球の身体である自然環境破壊のせいばかりではありません。母なる地球の魂は人間の魂とつながっているため、人間が互いに葛藤し、対立すればするほど、母なる地球の苦しみは大きくなるばかりなのです。