世界的な脳教育者、李承憲氏によると、現代人はいつも競争心と消費欲を駆り立てられています。その背景にあるのは、「恐怖心」です。李承憲氏の著書『脳哲学』から、恐怖心に振り回されない哲学のあり方を考えてみましょう。
李承憲氏によると、現代人は「自分だけ取り残されたくない」といった恐怖心によって、あくなき競争、そして、あくなき消費へと突き動かされています。
恐れは、人間が生存するうえで欠かせない本能の一つですが、恐れのなかには、根拠のないものもあります。脳の扁桃体(へんとうたい)には、不安や恐怖についての古い記憶が深く刻まれており、私たちの行動をいつも縛っているからです。
世の中にあふれる情報を無造作に脳にインプットしていると、脳は恐怖のシグナルを発し続け、人間はその恐怖にがんじがらめになります。
李承憲氏は、恐怖から解放されるためには、創造性を発揮することが大事だといいます。脳には本来、「創造」という根本的な機能が備わっており、「創造的な活動」をしているとき、脳は最も喜びを感じ、恐怖を打ち消すことができます。「創造的な活動」とは、自らの価値に気づき、そして、その価値をさらに高めていくことです。
李承憲氏の哲学によると、私たちは、恐怖を乗り越えて創造性を発揮したとき、真の幸せをつかむことができます。一人ひとりが創造性を発揮し、自分の価値に気づけば、世の中は活気にあふれ、宗教などに頼ることなく、平和を実現することができるのです。
(一指 李承憲氏の著書『脳哲学』より)
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