世界的な脳教育者、李承憲氏は、地球人としての哲学の大切さを説いています。地球は、すべての価値観の土台になるべきものだと、李承憲氏は語ります。著書『息する平和学』より、李承憲氏の“地球哲学”を紹介します。
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世界には、さまざまな価値観を持った人がいます。宗教や民族、国家によって、価値観は異なります。その価値観の違いが、戦争などの悲劇をもたらしてきました。価値観の違いを乗り越えて、人類の平和を実現するには、共通の土台となるような哲学が必要になります。それは、普遍的な「絶対的価値」ともいえるものです。
李承憲氏が考える絶対的価値。それは、宗教や思想、あるいは国家ではありません。もちろんお金や物質でもありません。それは、「地球」です。
「地球は、単なる土の塊ではない」と李承憲氏は言います。地球は、私たちの生命の根元です。地球がなかったら、人類も存在しません。私たちを生み、そして、育てるのは、地球なのです。
地球という存在はあまりにも大きすぎて、私たちが日常のなかで意識することはありません。それは、魚がふだん海を意識しないのと同じです。魚は、目の前のえさだけが自分の生命の根源だと思い込み、えさを奪い合うことに集中しています。しかし、魚が存在しているのは、海があって、水があるからです。
人間にとっての地球も同様です。私たちが信じる宗教や思想、そして私たちが所属する国家や民族も、地球なしでは存在しえません。地球こそが、絶対的な価値なのです。みんなが地球を意識することで、真の平和を実現できる—。それが、李承憲氏の地球人哲学の基本です。
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