人間は、互いに競争することによって文明を切り開き、生活を豊かなものにしてきました。しかし、競争社会は格差を生み、格差は人に妬みや不満、怒りなどの負のエネルギーをもたらしているのも事実です。
李承憲氏は、著書『息する平和学』で、そのような「負」の情報からの決別を訴えています。そして、それに代わる良い情報を脳に与えることで、脳を活性化することができると言っています。
では、「良い情報」とはどんな情報を指すのでしょうか?李承憲氏は次のように語っています。
脳教育でよい情報なのか否かを判断する最終的な基準は「地球」と「平和」だ。ある情報を選択しようとする時、私たちが最終的に問いかける質問は「この情報が地球にいいのか」である。「この情報が成功と競争に役立つのか」でなく、「この情報が平和に役立つのか」である。(李承憲氏『息する平和学』)
脳に良い情報を与えるという脳活性化法は、脳教育における主なアプローチの一つです。脳教育には、このほかにも、体を動かして脳を目覚めさせていく脳活性化法や、呼吸によってエネルギーを呼び覚ます脳活性化法があります。
脳は複雑で精密だが、脳教育は複雑でも難しくもない。脳教育の核心は、脳に清らかで明るいエネルギーと、よい情報を供給することで、パワーある脳をつくることだ。(李承憲氏『息する平和学』)
人類の平和のために、脳教育の必要性を掲げる李承憲氏のメッセージ。「地球」「平和」というシンプルなキーワードを心に留めるところから、私たちの可能性が広がっていくのです。