魂を成長させ、完成へと向かうためには、まず魂を目覚めさせる必要があります。
魂は、胸の真ん中に中心点をおいています。エゴから解放されて自由になれば、魂のエネルギーは胸から腕、上半身、首へと広がっていきます。
ところが、魂が目覚めていない状態だと、そのエネルギーは小さく微々たるものでしかありません。小さなエネルギーでは力を発揮できず、エゴと感情から出るエネルギーに依存することになります。
魂の目覚めを達成するために、スピリチュアルな師と出会うという方法もあります。確かに、悟りの道を経験している人についていくのはとても役に立つでしょう。しかし、師匠がいくら偉大でも、本人に準備ができていなければ、魂を目覚めさせることはできません。
ヒナが卵から出てくるためには、親が内と外から互いに殻をつつかないといけません。これを「啐啄同時」といいます。殻を破り出てこようとするヒナは悟りに向かう修行者で、親鳥は弟子に悟る方法を教える師匠に例えられます。
ヒナと親鳥が同時に卵をつつきますが、ヒナを外の世界に出てこさせるのは親鳥ではありません。結局、殻を破り出てこなければいけないのはヒナ自身です。
魂の目を開くには3つの勉強が必要です。「原理勉強」「修行勉強」「生活勉強」です。ここでいう勉強とは、学校の授業のように知識を身につけるものではなく、魂から得た智恵を人生の中で活用していく過程です。