脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、脳教育は学ぶものではなく「体得」するものだと言います。それは、脳教育の教育方法の核心ポイントが、学習することでなく、「感覚の回復」にあるからです。
「感覚の回復」とは、律呂を取り戻すことです。律呂とは、人間だけでなく、すべての生命体がもともと備えている生命のリズム。李承憲氏によると、律呂があれば、健康で調和のとれた人生を送ることができます。
自分の中で律呂を回復し、天と地と人の調和がとれた人のことを、脳教育では「理想人間」と呼びます。理想人間は、自分だけでなく、生きているすべてのものを自分の体のように大切に思う大きな愛を抱いています。世のために生きるという高い志、大きな心意気を持ち、それを自分の人生を通じて実践します。
理想人間というと、おおげさに思うかもしれませんが、実はとても素朴で単純です。自分がなろうとした自分自身になることだからです。自分が選んだ人生の目的を達成することによって自らを実現し、究極的には自分を完成していくという過程が「魂の完成」です。
李承憲氏は「魂の完成を目的とする人生はあらゆる瞬間が自覚であり、悟りであり、なおかつ成長である」と言います。体を持って生まれたからには、魂を完成させる以外の選択の余地はありません。魂を完成させるために、自ら成長をさせるのが脳教育の目的です。