人生における「成功」と「完成」~李承憲氏が唱える“絶対的な価値”とは

脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、人生における「完成」こそが、私たちが目指すべきゴールだといいます。「成功は、ほかの人と比較する相対的な評価だが、完成は、自身の良心を基準とした絶対的な評価だ」と李承憲氏。「完成」のための脳教育の必要性を唱えています。

李承憲氏によると、「成功」と「完成」には明らかな違いがあります。成功とは、他人との競争の結果、富と名誉を積みあげることです。これに対して、完成は、自らの人生の目的を知り、その目的に忠実な人生を送ることです。

ランニングに例えれば、成功は先着順を争うレースであるのに対して、完成は参加者それぞれに優勝カップが用意されています。他の人と競争しながら突き進むのでなく、互いに助け合いながら進むのが、完成への道なのです。

私たちが存在する宇宙にとって、<自分の完成>と<全体の完成>は同じだと李承憲氏は指摘します。そのことを悟った人は、「全体的な生命にとって有益な生き方を選択するようになる」といいます。そして、「完成への渇望と意志を内側に秘めているからこそ、私たちは絶えず変化でき、自らを再創造できる」(李承憲氏)のです。

世界的なベストセラー著書『セドナ・メッセージ』で、李承憲氏は「私たちには内面の完全性があり、また、その完全性に辿り着こうとする意志がある」と記しています。だから、人間は偉大であり、いつでもいっそう偉大になれるのです。