脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、現代社会を「人間性喪失の時代」ととらえ、失われた人間性を取り戻すための手段として、脳教育の普及に取り組んできました。
人類の文明の進化をもたらしたのは、科学と教育です。この2つは両輪となって、私たちに物質面での豊かさをもたらしました。しかし、いくら物質的に豊かになっても、地球上から戦争や飢餓はなくなりません。むしろ貧富の格差は拡大し、国家や宗教間の紛争も絶え間なく続いています。地球環境の悪化や生態系の破壊も、深刻さを増しています。
そんな時代に、李承憲氏が提唱するのが、従来の教育や科学の枠を乗り越えた「人間性回復」の取り組みです。現代社会で失われた良心を取り戻し、弘益精神を回復することで、人間一人一人が自分の「脳の主(あるじ)」になる。それによって、行き詰まりを迎えた物質文明にかわる「人間性回復の時代」を迎えることができるのです。
李承憲氏は著書『脳教育原論』の中で、「(人間性)喪失から始まるあらゆる問題の答えは私たちの脳にある。(人間性を)回復し、脳の主人になれば、その答えを探すことができる」と語っています。
李承憲氏の脳教育は、脳科学(神経科学)を基盤にしながら、生理学、心理学といった現代科学を網羅。さらに、こうした科学に東洋医学や感性を磨く教育を加え、より総合的な人間を育てるというプログラムです。まさに、科学や学術の垣根を越えた取り組みなのです。