一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏の脳教育の第4段階となるのが、脳の3つの領域(新皮質・旧皮質・脳幹)を統合させることです。脳の統合よって、あなただけが持つ特別な能力や創造力が発揮できるようになります。
脳の統合とは、脳の潜在的な力が存分に発揮される状態をつくることです。そのために必要なのが、「ビジョン」です。ビジョンとは「自分が成し遂げたいこと」であり、「ほんとうの自分」が心から実現を願う夢です。
脳が本来の力を発揮できるかどうかは、ビジョンに向かって果敢に行動できるかどうか次第です。李承憲氏によると、ビジョンがあれば、脳は自らにムチ鞭打って働いてくれるだけでなく、自らの限界を克服してくれます。そのためには、「自分がほんとうに望んでいることは何か」を明確にして、それを達成するために何をすべきかについて、自らの脳と対話する必要があるのです。そうすれば、脳は必要な力とアイデアを提供してくれます。
李承憲氏は脳教育の著書『脳がわかると人生は変わる』において、「常に正直、勤勉、そして責任感を持って発言し、それを実践に移さなければなりません。あなたがまずこのように高潔な行動をするなら、脳もあなたの言葉に耳を傾けて、あなたのために献身する」と語ります。脳の統合は、その結果として起こるのです。
脳が統合したとき感じられるのが、自分の真の自我です。真我を感じたとき、無限の自信が生まれ、脳の創造力が本領を発揮します。