日本人の「平均寿命」は世界一になっています。しかし、最近は、単に寿命を延ばすだけでなく、何歳まで健康に暮らせるかという「健康寿命」が重視されています。80代、90代になっても健康に生きようとすると、目標をしっかり立てて努力する必要があります。世界的な脳教育、李承憲氏は、長寿に役立つウォーキングの実践を呼びかけています。
李承憲氏は、健康寿命をのばすには、「健康な体質」をつくることが大切だといいます。健康な体質とは、一言でいえば、「エネルギーと血液の循環がよい」状態です。李承憲氏はこれを「長生(ジャンセン)体質」と呼んでいます。
長生体質をつくるのに欠かせないのが、「身体年齢」「精神年齢」「エネルギー年齢」を若くすることです。このうち、身体年齢は、筋力や柔軟性などを指します。これを若返らせるには、ふだんの適度な運動が大事です。使われないで放置された機械がさびるのと同じように、体も使わないと老朽化します。
日々の生活の中で、健康を意識して歩くだけでも、十分な運動になります。長寿のためのエクササイズとして李承憲氏が提唱しているのが、ジャンセンウォーキング(長寿歩行)です。このウォーキングは、足の裏の真ん中より少し上のところにあるツボ(湧泉)に重心を乗せて歩くというものです。足のツボが刺激されることで、脳が目覚めます。
脳は「私」という存在の主体となるもので、心と体をコントロールしています。脳の働きをよくすれば、幸せで豊かな人生を送ることができます。脳活性を促すジャンセンウォーキングは、身体年齢だけでなく、精神年齢やエネルギー年齢までをも若返らせ、長寿へとつなげます。