脳教育者・李承憲(イ・スンホン)氏は、脳という人類共通の価値を通して、世界を分断させている様々な境界を取り除いていくという哲学を唱えています。
人類はこれまで、様々な情報伝達の技術を発展させてきました。コンピューターやインターネットは、その最たるものです。しかし、こうした技術の進歩が人類の平和に役に立っているのかどうか、改めて考えてみる必要があります。
世界では、異なる宗教や異なる民族同士の対立、そして、国家間の紛争が絶えず繰り広げられています。李承憲氏によると、こうした対立や紛争が起きる原因は、情報伝達やお互いの意思の疎通がスムーズに行われていないからです。情報伝達技術がいくら進歩しても、それだけは十分に意思を通わせることはできないのです。
私たちはもう一度、人間本来の情報伝達手段に立ち返ってみる必要があると、李承憲氏は言います。その情報伝達手段とは、「脳」です。脳は情報を処理し、伝達するうえで、最高の手段です。脳の力を活かせば、私たちはさまざまな価値観を超えて、意思疎通を図ることができるのです。
近年の脳科学の発展によって、生死をはかる基準が心臓から脳に変わりました。これは、天動説から地動説に移ったような画期的な変化です。脳こそが生命であるという考えが定まりつつあり、これによって、人類の脳への理解がさらに深まることが期待できます。
李承憲氏は、情報伝達の手段としての脳の価値を認識し、その価値を最大限に引き出す方法として、脳哲学を提唱しています。それは、脳を基盤として、私たちの教育や文化を再構築していくうえで土台となる哲学です。
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