~一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著『脳がわかると幸せが見える』から要約~
偉業を成し遂げた人たちの成功哲学の基本にあるのは、創造性です。いつの時代も、創造性に富んだ人が、世界をリードしてきました。
私たちは、こうした偉人たちの創造性に感心しつつ、「自分には創造性が足りない」と感じてしまう傾向があります。
でも、実は、創造性のない人なんて、この世にはいません。
だれもが創造性を持っています。
創造性が発揮できないのは、脳の中で眠っているか、抑圧されているだけです。
創造性を活かすカギを握るのは「意志」です。
何かを実現しようとする意志を持ったときに、はじめて創造性が発揮されます。
私自身は、大学入試の三浪の時代に、初めて創造性というものを体験しました。
当時、浪人中にもかかわらず、勉強に嫌気がさして、テコンドーと合気道に打ち込んでいました。
ある日、町内の片隅に積み上がっていた大きなゴミの山があまりに見苦しいので、「何とか自分で片付けよう」と思い立ちました。
次の日から1か月間、ゴミを背中に担いで毎日運び続けました。生ゴミは近くの空き地の土に埋め、そこにカボチャの苗を植えました。
ゴミがすべて片付いてしばらくすると、植えたカボチャがすくすくと育ち始めました。やがて、一帯を覆うほどになり、大量の実がなりました。おかげで、その季節は、町中の豚までもがカボチャで満腹になるほどでした。
この体験をきっかけに自信を取り戻した私は、次の年、無事、大学に合格しました。
今考えると、「ゴミとカボチャ」の体験はまさに創造でした。
創造とは人生における発見であり、発明です。
多くの成功哲学が示すように、偉大な発見や発明も、小さく、些細な出発から始まります。
出発は小さくても、最後までやり通すことで、大きな創造につながります。
あきらめず続けること。それが、あなた自身の成功哲学を生むはずです。