「感情」という波を自在に操るサーファーになろう!

~一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著『脳がわかると幸せが見える』から要約

感情に振り回されて生活していませんか?
後ろ向きで、否定的な感情に心が支配されていませんか?
感情を自分の意志でコントロールできれば、もっと明るく、幸せになれるはず。
脳教育が、感情を自分の思い通りに動かす力を養います。

感情、思考、意識、心など、人の精神に関する言葉はいろいろあります。日常生活では、何となく使っている言葉ですが、脳科学では、明確な定義があります。感情とは「大脳辺縁系で起きる反応」、思考と意識は「大脳皮質の作用」、心は「脳の総体的な精神作用」です。

この中で、感情は、人間が生きていく上で最も表面に出やすいものです。感情には、怒り、不安、恐れ、恐怖、悲しみ、喜び、楽しさなど様々なものがありますが、ときに突発的で不安定な性格を持っています。このため、「感情的」という言葉には、どこか否定的なニュアンスがあります。

感情を上手にコントロールするには、二つの方法があります。一つは、感情を「調節」すること。サーファーになった気分で、感情という波をうまく乗り切り、楽しむことです。そうすれば、感情に振り回されずに済みます。

もう一つ、感情とうまく付き合う方法は、感情を「創造」することです。自分の感情を自ら創り出すのです。たとえば、否定的な感情に陥りやすい人は、肯定的な感情を創造することで、より前向きに生きられます。

人間はどうしても、外部の否定的な情報に敏感に反応してしまいます。こうした反応が習慣になると、脳は常にネガティブな感情に支配されてしまいます。

自分の関心をより肯定的なことに向け、能動的に感情を創り出していく。そうした経験を積み重ねることで、脳はポジティブな感情で満ちあふれるようになります。

こうした作業には「意志」が必要です。逆にいえば、意志さえあれば、自分の感情を思うようにできるのです。