魂の成長のために必要な徳目の3つ目は、責任感です。
責任感とは、与えられた任務を果たそうとする心です。自らの行動と決定が持つ力を自覚し、その結果に対してコミットすることです。
責任は、言い換えれば社会的な役割です。私たちは、この世に存在しているというだけで誰かに影響を与えますが、責任が大きければ大きいほど、与える影響力は大きくなります。
大きな責任を抱えると、重圧感やストレスを感じます。それは当然のことです。世界の誰一人としてストレスを受けずに成功した人はいません。成功する人は重大な決定を下さねばならず、それを成功させるために努力しなければなりません。
責任感を持つためには「これは私がすべきことだし、私がするしかない」という主人意識を感じることがカギです。確固たる主人意識があれば、どんな仕事をしていても、魂の成長のための仕事になります。
主人意識がないと、自分に与えられた責任を「自分のもの」と受け入れられないため、責任を荷の重い義務や自由を束縛する枷(かせ)のように感じられます。
責任を果たそうと最善を尽くすことは、自分自身だけでなく、属している組織、関わりのあるすべての人に役立つという意識を持ちましょう。あなたのする仕事が人類全体に役立つとしたら、これに勝るものはないはずです。