人生の5つの問題「健康」~目的達成のための土台

世界保健機関(WHO)は健康について、「病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」(日本WHO協会訳)と定義しています。健康には、体と心の両方が含まれるということです。

体の健康は、身体機能とエネルギーを自分の意図どおりに思い切り使える状態を指します。これは体に支配されるのではなく、体の主になり、体を意図したとおりに活用できるという意味です。何らかの障害があったとしても、自分の体のもつ機能を最大限に活用できればいいのです。

一方、精神の健康とは、心がもつ機能とエネルギーを、意図したとおりに思い切り活用できる状態を指します。考えと感情を思いどおりに扱えるということです。心の主になれず、心の変化にあれこれ振り回されるなら、その人は精神的に健康な人とはいえません。

肉体的・精神的に健康だとしても完全に健康とは限りません。対人関係や社会活動を避けたり、社会に悪影響を与えたりするなら、健康とはいえないからです。健康な人は、円満な人間関係と社会生活によって社会の健康に役立つような存在でもあります。

真の意味での健康とは、肉体、エネルギー体、情報体の3つの身体がすべてバランスのとれた最適な状態になっていることです。自分が誰か、人生の目的は何かを正しく知り、その目的を達成するために、心身の機能とエネルギーを十分に活用できるのが、ほんとうの健康状態といえます。

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