もし悟ることができたら、それで終わりでしょうか?もう努力しなくていいのでしょうか?
答えは「NO」です。現実に影響を与えられない悟りは、本物の悟りではありません。理想だけを追うのではなく、現実に根を下ろし現実を変えられるのが、真の悟りです。
現実に影響を与えられない悟りは、実を結べずに枯れてしまった花に例えられます。実がないというのは現実的な影響力がないということであり、その悟りのエネルギーが及ぶ範囲が小さいことを意味します。
山で1人瞑想にふけるのも、半分の悟りです。マザー・テレサ、ガンジー、ダライ・ラマなど多くのスピリチュアル・リーダーは、外の世界で交流しながら社会のために日々絶え間なく精進してきました。本物の悟りなら、その悟りのエネルギーが世の中に、人々の中に流れていかなければなりません。
そこで必要になるのが、3つ目の「生活勉強」です。生活勉強とは、悟りを社会の中で実践し、現実化する過程になります。1つ目の原理勉強で生命の原理を悟り、2つ目の修行勉強で生命のエネルギーをいっぱいに満たし、生活勉強で生命のエネルギーを分かちあうのです。
生活勉強での「生活」とは、朝起きてから夜眠るまでのすべての行いを指します。「行住坐臥語黙動静」という言葉のように、行く、留まる、座る、横になる、話す、黙る、動く、そして、静かにしているときまで、私たちがするすべての行いです。生活勉強で「行動」が変わるとき、人生に本当の変化が起こります。