自然治癒力を回復し、「自分の本質」を発見する

現代物理学では、存在するすべてのものは「変わり続ける」という性質を持っているとされています。生物はもちろん、広大な宇宙、目に見えない素粒子までもが、絶えず変化しています。

脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は近著『ソーラーボディ』の中で、変化する世界の中でも人間が「持続的で安定的な状態を維持している」のは、「奇跡的なことだ」と語っています。その奇跡を起こしているのが、自然治癒力です。

私たちは風邪をひいて病院に行くと薬を処方されますが、実際には風邪を治す薬というものは無く、熱や咳などの炎症を和らげる対症療法を施されているだけです。それでも治るのは、自力でウィルスや細菌を撃退する自然治癒力のおかげです。

また、現代人は日常的に汚染された空気や水、化学物質が含まれる食べ物、電子機器が発する電磁波、紫外線などの危険にさらされています。こうした危険に対処するうえでも自然治癒力が活躍します。

約60兆個ある人間の細胞は、1秒に数千個死んでは新しく生まれ変わっていますが、このプロセスにおいても自然治癒力が力を発揮することで、体と心の安定と調和を保っています。

この自然治癒力を回復することは、「単純に肉体的により健康になることだけを意味するのではなく、自然で純粋な、私たちの本質を回復することを意味する」(『ソーラーボディ』)と、李承憲氏は言います。それは「永遠な自分自身の本質を発見する」ことにもつながります。