幸せのためには、多くの条件を満たさなければならないと人は考えます。「有名大学に行く」「いい会社に就職する」「理想の人と結婚する」…。しかし、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、こうした幸せの前提条件は「観念の中での幸せに過ぎない」と言います。こうした条件が満たされたとしても、幸福が得られるとは限りません。いつまでたっても「私はまだ足りない、何かが欠けている」と思うかもしれません。
李承憲氏によると、多くの人は過去に生き、未来に生き、観念の中に生きています。誰かと話している瞬間さえも、相手を見ずに自分の観念の中に陥っています。その人には現在はなく、幻想だけがあります。未来の甘い夢に酔い、過去の思い出に浸っています。未来と過去に逃げることで、現在を失ってしまいます。「今は幸せではないけど、条件がすべて揃えば、いつかは私も幸せになれるだろう」と思っているのです。
しかし、「今、幸せでない人は、未来も幸せにはなれない」と李承憲氏は言います。未来もまた、その瞬間には現在だからです。現在の大切さを分からない人は、真の幸せを分かりません。刹那、刹那・・・。ひたすら、今この瞬間だけが現実です。過去や未来は幻想に過ぎません。「現在を失ってしまった人生は、死んだも同然の人生」(李承憲氏)なのです。
人生とは、今この瞬間だけに存在するものです。今の幸せが大事です。脳教育で幸せの絶対的な基準を体得することができれば、条件を問わない真の幸せへと近づけるはずです。