「人間愛・地球愛」こそが、ビジョンの基盤

脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏の脳教育では、「ビジョン」の大切さが強調されています。ビジョンとは「私たちの意識を覚醒させる灯」です。「ビジョンを設け、そのビジョンを実践することによって私たちの内部に気づきの光、生命の光が輝きだします」(李承憲氏の著書『セドナの夢』)

李承憲氏によると、ビジョンの中でも最高のものが、「人間愛・地球愛」です。それは悟った人が持ちうる唯一のビジョンです。どんな職業に就き、どんな立場から、どんな言葉で自分のビジョンを表現しようとも、「人間愛・地球愛」こそが、すべてに勝るのです。

人間愛・地球愛をビジョンとして掲げることは、困難をともなうこともあります。だから、人は気づきを避けようとします。怠惰や利己心で自分の気づきに蓋をしようとするのです。もともと悟りは自分の中にありますが、それを用いるか、そうでないかの違いでしかありません。

ビジョンを放棄すると、悲しみ、寂しさ、恐れ、怒り、憂欝さなどの感情が私たちの魂を侵すようになります。感情は、覚醒した人にも覚醒できていない人にも、同じように現れます。

重要なのは、感情をコントロールできるか、できないかです。車を運転する際、障害物は必ずありますが、その障害物をうまく避けて運転すれば、何の問題もありません。障害物がないことを願うのは間違っています。

悟りを得た瞬間、高速道路のように気持ちのいい道が続いて自分の前を走る車が1台もないことを望みますか? それは幻想にすぎません。感情を上手にコントロールできれば、感情に振り回されない創造的な日々を送ることができます。進んで自分の中に気づきのあることを認め、その気づきを使うことが大事なのです。