脳教育で「原始情報」を取り戻す~医療専門紙インタビュー

医療専門の月刊紙『健康と医療』(2008年7月号)で、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏の脳教育プログラムが紹介されました。「21世紀医療革命の旗手たち」というシリーズです。以下は記事の要約です。

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志をたてて医療の世界に入った若い医師も、現代の西洋医学にもとづく医療だけでは限界があると感じる時期があるという。西洋医学の垣根を越えた解決法を探る「統合医療」や、予防に重点を置いた「アンチエイジング医療」を精力的に行なうドクターも増えている。

西洋医学による「治療」だけに依存しない考え方は、医療以外の分野でも注目を集めている。脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏の健康プログラムもその一つ。「脳」に焦点をあてた新感覚のメソッドは、世界各地で実践者が増えている。

李承憲氏によると、私たちの脳には、”原始情報”がある。原始情報とは「異性に恋をすることや、芋虫がさなぎを経て、蝶に羽化するように、教わらなくとも、生きるために備わっている、秘めた力」(李承憲氏)のこと。

李承憲氏の脳教育トレーニングでは、呼吸法や運動によって、この原始情報を目覚めさせ、体の健康のみならず、心の純粋さなどを回復させていく。体を動かし脳に働きかけることで、生命本来の自然なリズムを取り戻し、体・心・脳を目覚めさせるのだという。

それが最も顕著に体感できるのが、『脳波振動』というプログラムだ。『脳波振動』とは、単純にいうと”体を揺らすこと”。正しい姿勢で、下腹を意識した呼吸を行いながら”体を揺らす”というものなのだが、奥は深い。

脳内にある自然のリズムが回復すると、原始情報によって免疫力やホルモン分泌なども正常化。精神の安定が得られる。李承憲氏は「自然に体を動かした時、脳は覚醒し、体は自然の治癒力や純粋な気持ちの回復を得ることができます」と語る。

脳教育は、子供から高齢者まで無理なく行なえるのが特徴だ。李承憲氏は「80歳を過ぎた方でも、ゴルフのフルスイングが可能で、希望を持って生きていくことのできる人たちが増えることを目指している」と語る。

李承憲氏は、初めて日本に来た時に「日本ではリズムを失った歩き方をした人が大変に多かった」と感じたという。我々日本人は、目先の利益や贅沢さを追うあまりに、基本的な生命のリズムを忘れてしまっているのかもしれない。李承憲氏の説く『脳教育』はそれを思い出させてくれる方法の一つであることは、間違いない。