脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、ヒーリングは人間にとって最も献身的な行為の一つだと言います。ヒーリングとは、体だけでなく、魂を癒すことであり、愛情や信頼を表現し、交流させる手段の一つです。
李承憲氏は、大学で臨床病理学や韓医学を学んだ後、長年にわたりさまざまなヒーリング法の開発に取り組んできました。その李承憲氏のヒーラーとしての原体験ともいえるのが、自身の家族に対するヒーリングです。
李承憲氏は、自分の家族が病気になったときは、自ら施術を行ってきたといいます。子供の体調が悪くなったときも、針や灸、指圧などでヒーリングし、呼吸法や体操を指導することで、回復へと導きました。
そのとき、李承憲氏が感じたのは、ヒーリングがもたらす強い絆です。ヒーリングを通じて、家族の結びつきが強くなり、家族同士の愛情と信頼がさらに深まっていったといいます。「強い結束があれば、どんな苦難も家族を崩壊させることができない」と李承憲氏は言います。
著書『脳がわかると人生は変わる』の中で、李承憲氏はこう語っています。「ヒーリングは最も親密な家庭を作ります。健康に対して親密で心のこもった対話を交わしながら愛で指圧をしてあげると、いつの間にか信頼を元にした意思疎通と、体を通じた親密な経験を積むことができるでしょう」。
お互いヒーリングしあえる家庭で育った子供たちは、家族だけでなく社会を愛し、そして、地球を愛せる大人になれるはずです。